著者の山崎氏は、頭は悪くないのに仕事ができない人、この様な人を残念な人と呼んでいるようである。
残念な人とは、決して「バカな人」という意味ではなく、「もったいない人」という意味だそうである。
この当たりの主張を聞いていて、あることを覚い出した。それは、ある会社が国の投資機関から優良会社と認定されて投資を受けたが、数年後倒産してしまったというはなしである。
その時に言われたのが「優等生の落第」という言葉である。
だがしかし、優等生は落第はしない。落第をしないから優等生なのである。落第したということは、優等生ではなく劣等生だったということである。つまり、優良会社は倒産しない。
投資機関が優秀でない会社を間違って優秀な会社と判断して、お金をつぎ込んでしまったに過ぎない。
国の投資機関、つまり、官僚には事業経営はわからない。その官僚に会社の優劣を判断させていることそのものが誤りなのである。
ここから結論に入っていくが、仕事のできない人は残念な人なのではなく、やっぱり「バカな人」と考えるべきであろう。
私は頭が良いのに仕事ができない人など存在しないと思う。本当の意味で頭が良ければ、仕事はできるのである。
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