<その2>
◆「いま現在いちばん甲斐のある生き方」を死ぬまで同じように続けようとするから隘路にはまってしまう。
経営者としてはやるべきことが変わってくる。
◆もともと社長は自己顕示欲の強い人種である。これは成功のバネにもなれば、落し穴にもなるやっかいなものである。
「全能者」と勘違いすると、次第に脇が甘くなり「法的に問題があるかもしれない」とか「人間だからどこかで判断ミスをするかもしれない」と考えなくなり、晩節を汚す。
◆【社長と会長の職務の分けどころ】
<会長の職務> <社長の職務>
取締役会の議長 経営会議(常務会)の議長
政策責任 執行責任
長期的戦略志向 短期的戦術志向
海外・グローバル 国内
グループの問題調整 自社独自の問題
業界行動 自社内行動
◆会長が相談役になったら出社は自由だが基本的には会社に顔を出さないことである。
会社での立場は「象徴」である。会長であれば代表権のあるないにかかわらず「信用の権威者」となるが、相談役はそこから離れることによって「象徴」となる。
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