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 小笠原敬承斎「誰も教えてくれない男の礼儀作法」(光文社新書)
201147日(木)

 

 

  室町時代より伝わる小笠原流礼法の「秘伝」である古文書を初公開しているというのが本書の内容である。
古文書、つまり室町時代のものなので正直言って、ピント来ないものが多かった。 礼儀作法の様なものも時代に合わせて、具体的に論じないと説得力を持たないのではないか。
  その中でも興味深く読んだ箇所を何点か要約して御紹介しておこう。
◆箸先だよ。箸先だけは汚れを最小限度にとどめておくことを守った。たとえカジュアルな場であっても、 汚い箸先が誰かの目に止まったときには、不快感を与えかねない。
食事の時のマナーには根本的な疑問がある。 例えば、日本ではお皿は持って食べてよいが、欧米ではもって食べてはいけないというようなルールがある。
私は、日本人であれば洋食の時もお皿を持つというスタイルを貫いてもよいのではないかと思っている。 何でもかんでもの欧米崇拝思想にはいつもウンザリしてしまう。
◆現代の洋服の色選びにも通じる心得えであると思うのだが、昔も無理に若々しく装うのではなく、 年配の人も若い人も少々落ち着いた色合いを用いるのがよいとされていた。
要するにファッションとは、自己満足のためにあるのではなく、相手のこころにあわせる身だしなみということであろう。


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