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 小島寛之「数学的思考の技術」(ベスト新書)
2011411日(月)

 

 

<その1>
 著者の小島氏は数学者としてやっていくことを断念し、その後、数理経済学者として成功している方である。
小島氏は、現代の様な不確実な世界で生きるためには「数学っぽくものを見て、数学っぽくものを考える」ことが重要であると強く主張している。
 以下、本書の中よりインパクトのある箇所を要約して御紹介していきたい。
◆賦課方式の年金は「決して破綻しないねずみ講」なのである。 そう、人口が減少しさえしなければ・・・。
この年金制度の一番の魔法は、「第一世代が年金保険料を支払う必要がない」という点にある。 ということは、これは第一世代にこの政策を施行させようとする強い誘因が生じるということである。
◆経済社会では対岸にいる人など1人もいない。仮想「悪者」を叩いたことから湧いてくる災いは、巡りめぐって自分に降りかかってくるのだ。 要するに環境問題は、つまるところ経済問題に行きつくのである。


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