<その2>
◆デフレ自体が人に快楽を与え、何も消費しないにもかかわらず、人々が欲望を満たしてしまう。
つまり、デフレが「金持ち快感」を増幅させ、貨幣を保有したままにさせてしまうのである。
◆増税によって政府が公共事業を行い、失業者を雇用することによって、有用であるにもかかわらず、
封じ込められている労働力を利用することを小野善康教授は提案している。 小野教授は菅直人首相の政策ブレインである。
◆ベーシック・インカムとは、貧困者への救済として、国民に一律の金額を貨幣で供与する政策のことであるが
、宇沢弘文教授は否定的な見解を持っている。 市民の最低生活水準の保障は、金銭の給付ではなく社会的共通資本の充実によって行うべきであるというのが宇沢教授の主張である。
◆継続的な成長が必要なのは途上国のみであり、先進国には必要ない。 なぜなら技術が向上を続け資本が増加を続けるとすれば、
人口の増加も受け入れなければならなくなるからである。 人口を管理した上で経済が一定に留まっている状態が望ましい。
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