<その2>
◆三番目はダイナマイトの発明者であるノーベル(スウェーデン)である。
ダイナマイトの特許を取得し、事業家として成功したことにより莫大な富を得ます。 そして、遺言によりノーベル賞を創設するのです。
理想主義者のノーベルはダイナマイトを平和利用に限り、軍事利用には反対を叫び続けましたが、実際には戦争で数多く使われるようになってしまいました。
これによりマスメディアに「死の商人」と呼ばれたため、「自らの財産をすべて供出する用意がある」と明記した遺言状を作りました。 これがノーベル賞誕生のきっかけとなっています。
◆四番目は原爆の父と呼ばれるオッペンハイマー(アメリカ)である。 原子爆弾が戦争を終結させたと考えたアメリカ国民は多く、
無名の理論物理学者だったオッペンハイマーは、一躍国民のヒーローとなります。
しかし、二度と核兵器開発に関ろうとしなかったため「ソ連のスパイ」という無実の罪を着せられてしまいます。
国家機密を漏らす可能性のある「危険人物」だとしてワシントンから追放されるのです。
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