著者の市村氏は野村證券で「伝説の営業マン」と言われた人物である。
のんびり座って昼メシを食べている時間があるなら、一人でも多くのお客さんを回れというのがタイトルの意味である。
仕事は最高の自己実現でモーレツに働いてみなければ、その喜びはわからないというのが市村氏の強い主張である。
以下、本書の中よりインパクトのある箇所を要約して御紹介しておこう。
◆大雨の日やカンカン照りの日、ものすごく寒い日にこそ大物に会えるのです。相手の心を射止めようと思ったら、他の人が行かないようなときにこそ訪問しろということである。
◆自分では気づいていないだけで、世の中には服装や格好で損をしている人がたくさんいます。ビジネススキルがいくらあっても、だらしない身なりの人は信用されないということである。
◆最近は年賀状もむだと言って出さなかったり、メールですませたりしてしまう人がいます。でも私は年賀状こそ人と人の関係を切らずに長く続ける大切な手段だと思っています。
◆相手が自分にとって役立つときだけ関係を作るのではなく、たとえ直接関係がなくなっても細く長く関係を続けていった人だけが人持ちになれます。
「人持ち」とは人脈のことで自分という人間を磨かなければ蓄積することはできません。
◆自分が運のいい人と一緒にいたいと思うなら、自分も誰かに光を与えられるような運のよい人になること。そのためにはまず自分が前向きに、エネルギッシュに過ごすことです。
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