<その1>
著者のウォルフレン氏はオランダ人のジヤーナリストで、「日本権力構造の謎」(早川書房)は世界的なベストセラーになっている。
誰が小沢一郎を殺すのか?の答えは、官僚機構とマスメディアである。
そして、その理由は小沢氏が自分たちの既得権益を破壊するであろうと恐れているからにほかならない。
日本には諸外国にはない記者クラブという制度があり、大手のマスコミのみが官僚から特別に情報をもらっている。
裏を返せば、官僚は記者クラブを通じて自分たちの都合の良いように世論を操作できるのである。
そして、官僚にとって都合のよい政策を正当化していくのである。
ちなみに日本経団連という経済団体も経済界の人間が自発的に作ったものではなく、官僚が作ったもので、
日本経団連を通じて経済界をコントロールしていくためのものである。
一言で言えば、小沢一郎は政策の決定を官僚ではなく、
国民から選ばれた政治家に委ねようとするために、官僚の力が弱くなるように法律を変えていこうとするのである。
これに対する反発がいわゆる小沢問題の本質である。
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