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 増田悦佐「いま世界経済で起きている大変なこと」(ビジネス社)
2011427日(水)

 

 

<その2>
◆ヨーロッパ企業は、自社製品がいかに顧客不在の仕様になっていようがお構いなしである。 おかげで、かつて名門と呼ばれた企業も次々と凋落してしまい、今や他国に買収されているケースも少なくない。(ボルボ、ジャガー等々)
◆2007年〜08年はサブプライムローン・バブル崩壊の第一波にすぎない。 いまモーゲージ(住宅・不動産)をめぐる第二波が大きな津波となって全米に押し寄せている。そして、この第二波はアメリカ経済の命取りになるのである。
◆米国債のスポンサーは日本や中国など外貨準備の豊富な国である。いま日中のどちらかがつっかえ棒をはずしたら、一瞬でアメリカ経済は崩壊してしまうだろう。
◆BRICs経済の急成長など夢にも考えられなかった1969年から2009年までの40年間で、世界経済に占めるシェアをもっとも減らした先進国ともっともよく持ちこたえた先進国はどこか?
先進諸国でシェアを一番を落したのはドイツである。また、もっとも健闘したのは実は日本である。
◆アメリカという国は政府も企業も地方も国民もすべて借金漬けである。リーマンショック以降、景気は冷え込み、失業率は高止まり、繰り出す政策は副作用のほうがきつい。 天文学的な累積赤字で財政は債務超過。これから100年かかっても返済できないだろう。唯一、景気がいいのは借金のツケをごっそり政府にまわして身軽になった大手金融機関のみである。


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