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 上杉隆「ウィキリークス以後の日本」(光文社新書)
201152日(月)

 

 

<その2>
◆アサーンジを紹介する際に、もっともふさわしい肩書きはなんだろう。ジャーナリストであり、世界的な活動家であり、インターネットの技術者であろうか。
◆ウィキリークスという固有名詞は批判的なコトバとして扱われ、新聞でもテレビでも<信憑性に欠けるネット情報にすぎない>というスタンスを変えようとしない。
信憑性が問われる情報であれば、それを取材し、検証するのが世界のジャーナリストたちの仕事である。
その役割を放棄したうえに、政府と一体になって情報の信用性にケチをつけている。
◆ジャーナリズムの最低限の仕事は、政府などの公権力が隠そうとする事実を暴くことにある。これは万国共通のジャーナリズムの理念であり、それが国民の知る権利に応えるものである。
◆これまで日本政府が開いてきたすべての記者会見は、記者会見のようであって記者会見ではない。 つまり世界のジャーナリズムのルールで言えば、単なる「懇談」にすぎない。
世界で行われている標準的な政府の記者会見とは、 報道に携わる者であるならば誰もが同等のアクセス権を持って参加し、公平なルールに則って質疑応答を行うことのできる自由な言論の場のことである。


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