<その2>
◆「法令遵守」から「社会的要請への適応」への転換のためには、まず自分達を縛っているルールが実態に適合していない時、
それを単純に「遵守」するのではなく、実態に適合していないことの指摘を行うことが必要だ。
最後に私の持論を少し述べておきたい。
コンプライアンス問題で私が一番問題だと考えていることは、法令を現実の社会の有り様を知らない官僚が作っていることである。
それを乗り越えるためには、民間での経験が豊富な人間を官僚にしていくしかないと思う。
つまり、天上り(天下りではなく)の勧めである。官と民の人事交流を進めないとピントはずれのコンプラ問題は絶対に解決しないと思う。
頭脳構造ないしは精神構造が現実の社会からズレているのは行政官僚以上に司法官僚である。裁判官や検事は半ば強制的に民間人を採用すべきだと考えている。
警察や検察の取り調べが非公開で行われるとか、弁護士等の第3者の立会いを認めないというようなバカバカしく非常識なことは、民間人の発想ではありえないことである。
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