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 平林亮子「相続はおそろしい」(幻冬舎新書)
2011520日(金)

 

 

<その1>
  本書の中でポイントとなる事項を要約して御紹介しておこう。
◆介護など被相続人のためにお金を使った場合には、使い道について記録を残しておくことが重要である。
私も相続人が複数いる場合は、これは絶対的事項のひとつになると思うし、トラブルになりそうな相続では、私が何も言わなくてもやっているケースが多い。
◆すべての人が遺言を残しておくことが望ましい。特に子供のいない夫婦、子供が未成年の夫婦は遺言を残しておくべきである。
この部分は私とは意見が異なる。私は遺言はほとんどのケースでは意味がないと思っている。 むしろ、生前に推定相続人に対して、財産分割(だれが何をもらうか)の承諾をとっておくことが重要であると思う。 遺言のような一方的な意思表示ではダメである。
◆保証人にはできるだけならないほうがよいが、何らかの事情で保証人になってほしいと頼まれた場合には、事前に家族に相談すべきである。 金銭について保証した場合の地位は、相続されることを忘れてはならない。
どうしてもの場合は保証人になるのではなく、自分のお金を直接貸す方法を選ぶべきであるという意見を、私は持っている。 それが出来ない場合、つまり、資金的余裕のない場合は、保証人に絶対になってはいけないということである。


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