著者の小山氏は船井総研の創業者である船井幸雄氏が絶賛していた人物である。
それ由に、期待して読んだ本だが、内容としては今ひとつと言ったところである。
「9割の会社は社長で決まる」というタイトルにしても違和感がある。つまり、すべての会社は社長で決まるというべきではないのか。
さらに言うならば、会社の業績の9割は社長で決まると表現すべきであろう。
そういう中でも参考になった箇所を何点か御紹介しておきたい。
◆職にあぶれている閉店した店の店長や料理人を即戦力になる優秀な人材と捉え、人手不足の店に紹介したが、
ほとんど全員が「使い物にならなかった」と記されている。
要するに反面教師という言葉はあっても、現実の社会には存在しえないのである。
◆70%の可能性があれば決断して実行しなさい。あれこれと迷ってしまう人は、
99%の可能性があっても残りの1%が心配で実行に移すことができません。
◆心がけたいのは業績悪化時のローコストではなく、好調時のローコストです。調子がいいと経営者は、湯水のようにムダ遣いをはじめます。
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