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 瞳みのる「ロング・グッバイのあとで」(集英社)
201161日(水)

 

 

 1967年〜71年まで瞳みのるの名でザ・タイガースのドラマーとして活躍した人物の自叙伝とも言える内容の本である。 グループ解散後の翌年、慶応大学文学部に入学し、中国文学を専攻している。その後は、慶応高校で漢文の教師として人生を送るのである。
 以下、本書の中より興味を引かれた箇所を要約して、御紹介しておきたい。
◆僕は37年前に音楽活動を止めてから、ザ・タイガースのメンバーを含め芸能界の人と会ったことは1度もなかった。
◆個人的には5人揃って世界一を目指していた僕の夢は、加橋かつみが辞めたことによって、心の張り、精神的な緊張が緩み、 風船に針を刺したときのように事実上破れた。
◆コマーシャルのフィルム撮りで、何度撮ってもOKが出ない。 広告会社の担当者が「君たちには家一軒買えるくらいの金を払っているのだ。もっといい顔をしてもらわないと困る」と・・・。
◆ザ・タイガースは日本一の人気バンドになった。 次の目標として、世界一を目指すのが自分たちにとっもファンにとっても当然だと考えていたし、信じ切っていた。


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