<その1>
2007年7月6日の新潟県中越沖地震の柏崎刈羽原発直撃の後に出版された本であるが、
非常にインパクトのある内容で、地震と原発との関係を考えるにはもっとも適したものではないかと思う。
以下、御紹介しておきたいくだりをピックアップしていきたい。
◆事故で甚大な被害をこうむった当事国が公式発表した最終結論、
それが「チェルノブイリの事故は地震で起こった」という真実なのです。 1999年4月、13年もの年月をかけて真実に到達しました。
◆日本への原発導入は、アメリカにとって経済政策であると同時に軍事政策でもあった。
原子炉を列島各所に埋設しておけば、未来永劫支配できる。言うことを聞かなければ、原子炉への攻撃を臭わせればよいのである。
◆浜岡原発の担当者は「安心してください。日本の原発は地震による事故は想定していません。」と自信満々、想定しないから事故は起こらない。
これを天を仰ぐ詭弁の極致という。 これは太平洋戦争で戦況が悪くなった時に、上官が下級兵士に言ったセリフ
「心配するな!天皇の軍隊は負けないコトになっている」と全く同じ精神構造である。
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