中川尚の飛耳長目(税理士読書日記)TEL 東京・渋谷 03-3462-6595
江川紹子編「特捜警察は必要か」(岩波書店) 2011年6月21日(火)
<その2> ―特捜部はもう要らないのではないかという声も出ています。 魚住―僕は一応表向きは、特捜解体論を言っていますが、特捜は解体されっこないです。 なぜかと言うと、特捜部というのは検察全体のアイデンティティの根幹に関わる話ですから。 明治以来、政官界に独自捜査をやることによって司法省は三流官庁から一流官庁にのし上がってきた歴史があるわけです。 要するに組織の威信というか、ほかの省庁や政界に対する影響力を保持するためには、特捜部が独自捜査を常にやり続けないといけない。 それをやめてしまうと検察庁は、もとの三流官庁に戻ってしまう。よって特捜解体はあり得ないと思います。 一番やるべきで、そして、すぐできることは取り調べの全面可視化です。全面可視化をすれば、特捜部は今のように事件をつくれなくなりますから7、8割の事件は検挙できなくなる。 つまり、開店休業状態になりますから、かなりの問題は解決できるでしょう。
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