中川尚の飛耳長目(税理士読書日記)TEL 東京・渋谷 03-3462-6595
トーマス・ウッズ「メルトダウン金融溶解」(成甲書房) 2011年6月28日(火)
<その2> 以下、著者のウッズが最も言いたいことを本書より2ヶ所ほど引用しておきたい。 【1】 連邦準備制度(FRB、つまり日本で言えば 日本銀行に当たる)そのものが、今度の金融 危機の最も大きな原因である。 誰も望まないのに、低い金利を定め、資金を 過度に利用しやすくした。 それが過剰なレバレッジや投機、そして大き な負債を生む結果となった。 【2】 本来は人々が望むならば、紙幣は必ず貴 金属である同等の金や銀と交換できなけれ ばならない。 もし、政府が本当に保有している金や銀の量 の裏付け以上の紙幣を勝手に発行すると、こ の交換システムはやがて信用を失う。 そこで政府は「現在流通している紙幣は、他 の何にも交換できない」とするシステムに変 更しようとする。 そうすれば政府は無制限にお手盛りで通貨 の供給を増加させることができるのである。
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