<その1>
反原発運動のオピニオンリーダー、広瀬氏が5月下旬に緊急出版した本である。
以下、インパクトのある箇所を何点か要約して御紹介していきたい。
◆いま私の悪い予感が現実になり、しかも刻一刻と事態は悪化しています。学者でも専門家でもない私が
予測できたことを電力会社や国の原子力関係機関、原子力の専門家が予測できないとすれば、彼らは一体何のために存在するのか。
◆この悲惨な原発事故を起こした責任者は原発の推進論者です。その犯罪者集団を登用して、毎日毎日放送するテレビ局の人間も同類・同レベルです。
これまで一度でも原発が大地震に襲われる危険性をテレビが国民に対して警告したことがあったでしょうか。
津波の危険性を彼らが警告したでしょうか。事後の解説なら子供でもできることです。
◆福島第一原発における放射能の放出量は、チェルノブイリ原発事故の一割に過ぎないと、保安院がその危険性を否定しています。
しかし、チェルノブイリの健康被害者は合計700万人を数えるわけだから、その一割は70万人になるのです。
◆福島第一原発は高さ14メートル以上の津波に襲われましたが、東京電力が対策を講じていた津波の高さはたった5.5メートルです。
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