<その2>
◆中国では、建設機械の買い手の9割が個人です。日本でも高度成長期には、トラックを個人で買って輸送の請負で稼ぐ「トラック野郎」と言われた人たちがたくさんいましたが、
中国には「ブルドーザー野郎」や「油圧ショベル野郎」がたくさんいます。
◆コマツでは「海外事業は現地の人に舵取りを委ねる」のが基本方針です。よそからスカウトしてきた者ではなく、10年20年とコマツに勤め、
コマツウェイをよく理解し体験してきた生え抜きの人材です。
◆コマツの社内には「原油価格と建設機械市場の動向は連動する」という経験則があります。資源価格が上がるということは、世界経済が活況を呈している証拠です。
◆赤字転落という八方塞がりの状況をどう打開するか。構造改革を進めるにあたり、私は「成長とコストの分離」というコンセプトを打ち出しました。
◆真っ先に取り組もうと思ったのは、本当の赤字の原因を探ることです。というのも何が原因かがわからなければ構造改革の方針を打ち出すことができないからです。
まずはデータをとって現状を正確に把握することから出発しなければなりません。
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