税金関係のノウハウ本、特に税金を安くするとうたっている本と言うものは、内容が空疎なものが多い。本書もその類である。
そもそも節税という概念は得はしているが、税金が安くなるもののことを指す。
ところが、世の中で考えられている節税というものは、損をしているため税金が安くなっているに過ぎないものがほとんどである。
例えば、ワンルームマンションを1,000万円で買ったとします。人に貸せば賃料が年間100万円程度もらえます。
つまり、年間利回りが10%になります。銀行預金の金利を比較して、かなり有利で・・・。
この手のセールストークに簡単に乗せられて、ワンルームマンションを買ってしまう人も多い。購入から1年後に、1,000万円の価値が900万円に下がっていたらどうだろうか。
もらった賃料がすべて消えてしまうのである。 この様に節税商品をすすめる側にとってはメリットがあるが、購入する側には問題がある商品が案外多いものである。
税金は、原則、もうかっているから高くなるのである。だからまず考えるべきことは、税金が資金繰上、きちんと支払うことが可能かどうかである。
それから本当の意味での節税を行うのである。ただし、意味のある節税は、かなり限定的である。
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