<その1>
企業経営をサポートする2人の対談であるが、部分部分においては興味深い箇所があるが、根本的な所でしっくりできないものを感じる。
2人はコンサルティングをいろいろと分類して考え、「戦略系」、「アカウンティング系」、「IT系」などに区分けしている。
そして、自分たちは「戦略系」と位置付けている。
昨今は「アカウンティング系」、「IT系」は活躍の場を広げているが、経営戦略そのものを扱う「戦略系」コンサルティングはやや精彩を欠いている観などと分析している。
私自身はこういう分類は全くナンセンスであると考えている。
経営コンサルタントとは、トータルで経営者(主に社長)にアドバイスを行うものである。
具体的には、どの様にして利益をだし、どの様にして資金を回し、どの様にして資金を内部蓄積していくかということである。
もうひとつ重要なことは、企業経営において、この2人もその様だが、大きな会社ほど経営手腕が問われると勘違いしていることである。
実は、大企業経営の方が中小企業の経営よりも断然楽なのである。
大企業経営の方が戦略・戦術も打立てやすいし、同じことをやっても効果が出しやすいのである。
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