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＜その１＞
本書は企業再建コンサルタントの川野氏が著したものである。
過去の著作物と比べると今ひとつインパクトがないという感想を持った。
それは多分すでに書くべきことはもう書きつくしてしまったため、焼き直しの部分も多いということの他に、
実際の中小企業の再建は大企業とはことなり、そう簡単には行かないということを実感しているからではないかと思う。
会社というものは一度立ち上がれば、そう簡単にはつぶれない。（もっとも立ち上がらなくて、あっという間につぶれてしまう会社も多いが）
これでもかこれでもかと、社長がまずい手を打ち続けてつぶれるのが普通である。
たいしてもうかっていなくても金融機関が資金投入してくれるため、案外生き延びているものである。
銀行がお金を貸さないというのは企業を立ち上げて3年間のはなしで、後は私から見たら貸し過ぎるぐらい貸し込んでしまうのである。
これでは、銀行に不良債権が出来てあたり前であると常々感じている。
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