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 橋爪大三郎、副島隆彦「小室直樹の学問と思想」(ビジネス社)
2011729日(金)

 

 

<その2>
◆日本は東アジアの反共の防波堤としてアメリカに育ててもらって、たくさんの先端技術を分けてもらって、それをさらに自力で改良することでこれだけの国になった。
つまり、テクノロジーの分野では世界に拮抗できる人材が出たが、ソシアル・サイエンスでは人材が育たないままである。(副島氏)
◆魂の救済とかなんとかということがなくて、現世救済であること。
個人救済ではなくて、契約による集団救済だということ。この2点でもユダヤ教はマルクス主義と似ているのです。(橋爪氏)
◆ロシア革命が成功したとき、革命の基礎たるプロレタリアートは15%にも満たなかった。
それゆえ、レーニンは国民の80%以上の農民と同盟せざるをえなかった。
レーニンは、地主から土地を取り上げて農民に与えたが、スターリンは農民を信用しなかった。
彼等は反革命に走る可能性があるため、農民から土地を取り上げて国営農場、集団農場へ押し込んだ。(小室氏本人)
◆日本でも世界的にも、マル経と近経は一世紀あまり敵対関係を続けていたのですが、マル経は最近総崩れになりました。
その決め手になったのが、森嶋通夫さんの「マルクスの経済学」という仕事です。
「資本論」のさまざまな内部不整合の問題は、数学的にほぼ解ける見込みがついたのです。(副島氏)


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