<その1>
本書は地震で原発がクラッシュ(突然異常終了すること)したときの放射能汚染をレポートした2006年の本を緊急重版したものである。
まず、東海地震が起き、それに伴い原発震災(浜岡原発のこと)が起きたことを想定してのレポートである。
以下、本書よりインパクトのある箇所を何点か要約して御紹介していきたい。
◆なぜ、東海地震が発生すると首都圏が放射能に包まれるか?
そのワケは、静岡県御前崎市に建つ原子力発電所つまり浜岡が爆発するからです。
この原発から約200km風下に世界一人口密度が高い日本の首都圏が位置していたのです。
◆首都圏に放射能が届くまでたったの6時間であり、8時間で全体を包み込んでしまいます。
◆ガンで死亡する人の数は191万人と想定されます。
第2次世界大戦で戦死した日本人の数は114万人と報告されているが、それを大きく上回る災害です。
◆東海地震の発生確率は30年間に87%(算定基準日2006年1月1日)と政府の地震調査委員会が発表しています。
これはM8クラスの巨大地震となります。
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