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副島隆彦、武田邦彦「原発事故、放射能、ケンカ対談」(幻冬舎) 2011年8月23日(火)
本書は評論家の副島氏が原子力の専門家である武田氏に問い糾すという形で出来上がっている。 まずは武田氏の言葉を引用する。 ◆医学の分野では今まで「1年1ミリシーベルト以上はきわめて危険だ」という厳しい法制度があったのに、事故直後から「1ミリなど何の意味もない」ということが言われるようになった。 次に副島氏の言葉を引用する。このケンカ対談で私にわかったことは次のことだ。 ◆放射能の線量をめぐる争い、対立の根本は「危険の感覚」すなわち個々の人間のそれぞれが持つ恐怖心のことである。 年間1ミリシーベルトを超えると健康被害を起こすのか、 それとも日本は非常事態であるから年間20〜100ミリシーベルトでも大丈夫だという基準値の上限をめぐる争いは、学問上の争いではなく、 人間の恐怖心すなわち「人間の危険の感覚」にすぎない、ということであった。 基準値は「参考にすべき値」でしかない。
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