<その4>
◆選挙戦術ばかり取り上げられるが、時代の先を目指した政策を練り上げて選挙に臨むのが、小沢一郎のスタイルだ。
「日本改造計画」の後編もすでにゲラの状態になっているが、ここ4・5年はじっくり推敲を重ねている。
そんなに何に時間と手間をかけているかというと難解な仕組みをわかりやすい言葉に直すためだ。
◆「善からは善のみが、悪からは悪のみが生まれるというのは人間の行為にとって決して真実ではなく、しばしばその逆が真実である
(中略)これが見抜けないような人間は政治のイロハもわきまえない未熟児である。」とマックス・ウェーバーが記す。
◆恒産のある世襲議員であれ、そうでない者であれ、政治家が官僚に立ち向かうには政治家を強くする必要がある。
この国には政治資金=汚職」というイメージが根強いが、政治のために生きてもらうには、議員歳費を当てにするようなサラリーマン政治家がいては困るのだ。
第二官僚になってしまってはいけない。
◆小沢は言った。
「おい、石川、共産党は一番政党らしいんだぞ。街路で大衆に訴え、選挙区をくまなく歩き、党収入は党員からまかなっている。厳しい党綱領もちゃんと守っている。たいしたもんだ。」
民主党には綱領はいまだ、ない。
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