経済産業省の改革派官僚と呼ばれた(7月16日で退職)古賀氏の著書である。
「優秀であるはずの官僚がなぜ堕落していくのか。」
「何が彼らを省益に走らせるのか」といった官僚の行動心理について述べたのが本書の内容である。と著者は主張している。
だが、その中身は不明瞭。 よって以下、私見を述べてみたい。
人間の頭脳は例外対応能力によってのみ鍛えられる。
官僚や大企業は原理原則のみで例外対応は一切しない。よって優秀な人がバカになっていくことは明白である。つまり官僚は優秀だなどと思っていること自体が誤りである。
官僚が何故墜落するか。それは政治家よりも権力を持っているからである。
その権力の源泉はマスコミとの癒着関係にある。そのシンボリックな存在が記者クラブ。
日本の大手マスコミは官僚と全く同じ思考回路を持っているため、記者クラブに違和感を持たない。
官僚はまず自分の出世を考え、そしてそれが省益に繋がると信じている。
そして、省益が国益に繋がっていくと信じ切っているおめでたい人たちなのである。
本書の中で1点だけ紹介しておきたいくだりがある。
「政治家は方針を示し、決断をし、責任をとる。一方官僚は手足となってそれを支え、実行する。
これが真の政治主導である。にもかかわらず、民主党は「政治家がすべてをやること」が政治主導だと考えた。
官僚たちの上に立つのではなく同じレベルに立って、あたかもライバルであるかのように競い合い、打ち負かし「官僚を排除すること」が政治主導だとはき違えた。・・・」
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