<その2>
◆官僚の特性をもう一度整理すると
@既存の法律の上で動く。新たな意思決定は出来ない。
A減点主義だから、責任は取りたくない。
B入省年次が序列。人事に口出しは無用。
C薄給なので天下りしなければ割に合わない。(給与の後払いと思っている)
D権限拡大のためなら一所懸命。
◆政治家は方針を決める。役人はその方針通りに行動して政策を実現する。
政治家は変化する状況へ適応する。
役人は政治家が適応を完了することによって所与となった状況、つまり固定化された状況に応じて行動する。
ここに政治家と役人の分業が成立する。
◆議会主義デモクラシーが機能するための条件は何か。
第一には、国民の代表によって議会が形成されること。
第二に議会における討論によって、国策が決定されること。
そして第三にして最大の条件は「国会が立法の機能を失っていない」ということ。
田中角栄だけが「討論による国策の決定」と「議員立法を実践」した点を見逃してはならない。
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