<その1>
本書は2006年9月に発表した単行本を、政権交代後の2009年11月に文庫版にしたものである。
以下、インパクトのある箇所を要約して何点か御紹介していきたい。
◆徹底的に選挙区の人達と顔を合わせ、話をしたことで、僕は政界でも言いたいことが言え、やりたいように振る舞えているのだと思う。
◆オーストラリアでは投票を棄権すると、少額ではあるが罰金が科せられるし、
またベルギーの場合だと投票所へ行かなかった人は裁判所へ呼び出せることになっている。
投票率が低くなっては、民主主義が維持できないという意識から、こうした施策が採られているのは言うまでもない。
◆自民党と社会党は政策において対立しているかのように見えていたが、それはポーズにすぎず、
水面下ではがっちりと連係プレイをしていたのである。
◆すべての人から歓迎される政策などはどこにもありはしない。
改革をすれば既得権を持っている人たちが犠牲になる。そして、その現実から目をそらさない者だけが本当の改革者になれる。
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