<その2>
◆通常の司法の「ゲームのルール」で小沢氏を排除することに特捜検察は失敗した。
そこで検察審査会の場を利用し、ポピュリズムに訴え、国民の手で小沢氏を断罪しようとしている。
◆官僚たちは「どうだ鳩山よ!国家の主人は、難しい国家試験に合格した俺たちエリートだということがわかったか。
もう二度と逆らうんじゃないぞ。俺たちの後にはアメリカがついているんだ」と凄んでいるのだ。
官僚と同質的なエリート記者たちにはこの現実が見えていない。
◆この鬼の特捜が必死になったにもかかわらず、小沢氏を起訴することができなかった。その理由は証拠が足りなかったからだ。
(これはちょっと不適切な表現で証拠が足りなかったのではなく、なかったと書くべきであろう。)
よって検察審査会が起訴相当と議決したとしても小沢有罪を勝ち取ることは難しいと筆者は見ている。
◆国家は抽象的な存在ではなく、実体として官僚が担っている。
議員歳費や政党助成金が国家から支出されるということは、結果として国会議員が官僚によって統制されることなのである。
これに対抗するためには政治家が資金的に国家から自立する必要があるというのが、小沢氏の論理だ。
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