<その1>
台湾在住のジャーナリストの著書であるがその内容は大変興味深い。以下、インパクトのある箇所を要約して御紹介していきたい。
◆中国の義援金金額は、台湾の50分の1にも満たない3.7億円である。ちなみに北朝鮮でも数千万円規模、アフガニスタンのカンダハル市でも400万円相当の寄付をしている。
◆「経済大国」を自称するわりには品格が無さ過ぎるのが現在の中国である。イデオロギーばりばりだった毛沢東時代の方がまだ度量や品格というものがあった。
◆台湾は国際的に国家としては承認されていない。しかし少ないながらも国家承認したり、国交を結んでいる国がある。(23ケ国)
◆中国発の文化商品は台湾や東南アジアはおろか中国自身でも人気も広がりもない。中国で人気のある歌手や音楽はほとんどが台湾発である。要するに中国は文化的には全く振るわず台湾に浸食されつつあるのだ。「中国の経済急成長と大国化」に目を奪われている人は経済の数字に目を奪われているだけで、文化的な力関係を見落としている。
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