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 鈴木邦男「竹中労 左右を越境するアナーキスト」(河出書房新社)
201227日(火)

 

 

没後20年、もはや右翼も左翼もないと帯には書かれているが新右翼の鈴木氏の力作である。 以下本書よりインパクトのある箇所を要約して御紹介する。

◆いわゆる過激派にシンパシーを感じ、証拠隠滅に手を貸した川本三郎氏(当時朝日新聞記者)は逮捕され社をクビになる。その経過を川本氏は「マイ・バック・ページ」に書きそれが2011年映画化され話題を呼んだ。

◆金銭感覚、男女問題、約束の時間を守るかどうかなどについて革命家たちは驚くほど「寛大」だ。 しかし竹中はそんなだらしない雰囲気が嫌いだった。「時間を守れない奴に革命なんか出来るか。」と言った。さらに「革命とは実務である。」と名言を吐いた。

◆人は無力だから群れるのではない。あべこべに、群れるから無力なのだ。(竹中労)
右翼も左翼も「団結神話」に酔い、<自分>を無くしている人が多い。<自分>が無いということは、自分の考え、生き方、スタイルも無い。

◆「山根処分」について少し説明しておく。山根二郎弁護士は1936年9月27日東京生まれ。
1968年金嬉老事件、1969年東大安田講堂事件の主任弁護士となり、前代未聞の激しい法廷闘争を展開して名を轟かせた。火のような弁論を展開し裁判官、検察官とも闘った。その余りに激しい闘い故に裁判所、日弁連から処分されたのだ。これに対し山根弁護士を擁護し支援する集会が開かれたというわけだ。


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