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 佐藤優「外務省に告ぐ」(新潮社)
2012228日(火)

 

 

<その2>
◆「外務官僚は『アメリカの圧力』を巧みに演出しつつ、自民党政権時代に官僚が定めた辺野古案が最良であることを鳩山総理が認めないならば、政権を潰すという勝負を賭けた。」
  鳩山総理にしても佐藤優氏にしても普天間基地を一気に沖縄県外へ持っていこうとしているが、それが問題なのではないだろうか。 他の米軍基地へ一旦移しそれから5年から10年間程度の時間軸で県外へという方法を取る必要があったのではないかと思う。

◆もっとも官庁や大企業で働いた経験が無い政治家でも組織をきちんと動かすことができる人もいる。そういう人は本を読んだり専門家の話を聞くことによって、更に政治家として官僚を動かす経験を通じて、統帥について勉強しているはずなのだが菅氏にはそれが無い。

◆検察官僚が考える「清潔な社会」をつくりたいというのが「検察の文法」なのである。民意が検察の正義をチェックする仕組みは何処にも無い。検察が暴走すると国家が内側から壊れる。ただし、超ドメスティック(国内的)な検察官僚には国益が見えない。 彼等は検察の正義が実現するならば国家がどうなるかなど知ったことではないと考えている。

◆検察は「事実を曲げてでも真実を追求する」という組織文化を持っている。それだから検察が起訴した事案が99.9%有罪になるという北朝鮮の投票率並の素晴らしい成果を上げてきたのだ。


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