<その4>
◆私は橋下という人を民主主義の政治家とは認めません。それは彼は議論というものを徹底的に否定しているからです。
◆橋下さんが持っている言葉の冴え、バッシング等の技量は大したもの、そこだけ見れば立派なものです。
敵を叩いてヒロイズムに浸るなんていうのは、政治家に求められる資質ではありません。
◆「ハシズムのどこが間違っているのか」「橋下徹のやり口は軍隊的官僚的主義と能天気極まりない単純な市場原理主義の混合物である」 というのが私の主張です。
◆「ハシズム」というのは政治の否定です。政治主導なんてことをよく言うけれども、彼がやっていることは政治ではなくて「支配」です。政治というものは人間の多様性と自発性を前提としているのです。
◆私達は軍隊の指揮官あるいは営利追求の企業の社長を政治家とは呼びません。政治家というのは人間の個性を尊重する、自発性を引き出す、そして皆がなんとか折り合いをつけて一つの社会の中で共存していく、それが政治という作業であり政治家の仕事です。
権力むき出しで右向け右というのが政治ではないわけです。
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