<その1>
これは副島氏による4冊目の中国研究本である。2012年世界恐慌に突入したとしても中国はなんとか大丈夫というのが副島氏の主張で ある。以下本書よりインパクトのある箇所を要約して紹介していく。
◆中国の人民元が日本円に対しても強くなる。(安値である中国産品がどんどん高くなる)だから円が強い今のうちに「安い人民元を買っておく」という考えが正しい。
◆私がはっきり分かったのは中国の全エネルギーの7割は現在も石炭でまかなわれていることだ。石油はまだ20%だ。原子力は1%だ。
◆ソーラーパネルでも遂に中国が勝ってしまった。太陽光発電で中国サンテックパワー社が販売額で世界一になった。去年2010年まで世界一の太陽光発電の会社だったドイツのキューセルは、まだ潰れていないが急激に経営難に陥っている。
◆中国には技術開発力が無くて全てをドロボウして真似商品で世界一になっただけだと中国を甘く見ていると、やがて全ての工業製品の分野で私達は追い抜かれていく。それもあと5年のうちにだ。
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