中川尚の飛耳長目(税理士読書日記)TEL 東京・渋谷 03-3462-6595
大村大次郎「決算書の9割は嘘である」(幻冬舎新書) 2012年3月21日(水)
<その2> ◆「税務調査において国税調査官は企業の決算書や帳簿は頭から信用していません。調査官は企業の決算書は見せるために作られたもの「自分に都合の悪いことが書いてあるわけではない」ということを大前提に考えています。」 申告納税制度とは納税者が正しく申告をすることを前提にして成り立っている制度である。それゆえに税務調査も納税者の間違い探しをやってはいけないことが税法には明文化されているのである。大村氏は、自分達調査官は違法行為をやっていますと公言しているのである。 驚くべき話である。私自身の経験においても納税者を疑うような調査についてクレームを付けたことが多々ある。この場合、上司と検討しますと一旦は引き下がり、翌日の朝一番で調査方法を改めますという電話が必ず入るのである。 つまり調査官たちは、納税者を疑うような税務調査は違法であることをきちんとわかっているのである。
バックナンバー一覧へ
渋谷の税理士事務所TOP | 渋谷のオフィス紹介 | グループ概要 | 税理士読書日記 | サイトマップ 渋谷の名所・渋谷の観光スポット | サイトポリシー | リンク集