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 中村仁一「大往生したけりゃ医療とかかわるな−「自然死」のすすめ」      (幻冬舎新書)
201245日(木)

 

 

<その2>
◆死というのは自然の営みですから、そんなに苛酷ではないのです。痛みや苦しみも無く、不安や恐怖や寂しさも無く、まどろみのうちにこの世からあの世へ移行することだと思うのです。年寄りの「老衰死」には、このような特権が与えられているのです。

◆治せない「死」に対し、治すためのパターン化した医療を行うわけですから、わずかばかりの延命と引き換えに苦痛を強いられることになります。

◆フランスでは「老人医療の基本は本人が自力で食事を嚥下できなくなったら医師の仕事はその時点で終わり、あとは牧師の仕事です。」と言われているそうです。

◆お産は力綱を握っての坐位分娩だったということです。これは極めて「自然の理」に適っていることです。

◆2008年の厚生労働省の調査によれば「延命治療を中止して自然に死期を迎える」ことを希望する人が約3割おり10年前の2倍に増えているといいます。

◆日本人は病気や障害を理由に甘ったれて依存しがちです。またそれを許す傾向にあります。こういうことをしていると欲しくない時にも無理やり口の中に押し込まれるという「拷問」にかけられることになるのです。


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