中川尚の飛耳長目(税理士読書日記)TEL 東京・渋谷 03-3462-6595
山家悠紀夫、井上伸「消費税増税の大ウソ」(大月書店) 2012年4月11日(水)
<その3> 【4】なぜ、財政赤字は拡大したのか? この答えは次の2つである。 一つは1990年代に続いた大型公共事業の膨張で、もう一つは法人税減税、高額所得者減税である。決して不況で税収が減り財政赤字になったのではない。1988年(消費税導入の前年)のGDPは380兆円で税収は51兆円である。 2010年のGDPは480兆円で税収は37兆円という事実を着目しておく必要がある。 【5】赤字体質は変えられる 財政赤字を減らしていくためには、@内需拡大による景気の本格的回復A負担能力に応じた税負担の実現が考えられると述べている。 そのためにはこの10年間で溜まり続けている大企業の内部蓄積を、取引先である中小企業や労働者へきちんと分配させることだと説いている。具体的には最低賃金アップや労働者派遣法の抜本改正、税や社会保険料の徴収などで、社会的に大企業の資産を還流させる仕組みづくりを意味している。
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