<その3>
◆「研究そのものに限界があるのにエビデンスが無いという常套句を金科玉条にして思考停止してしまっては何の省察も得られない。戦後日本人一般の食生活が欧米化したことと、その一方で大腸がんが著増傾向にあること、この経験的事実だけで充分である。」
この文章は、国立がんセンターが欧米型の食習慣と大腸がんとの因果関係を認めないことへの批判である。
国立がんセンターのトップ層の人達の大半が、実はがんで死亡しているというデータを見たことがある。要するにがんのことを本当はよく分かっていない人達なのである。
◆「自由診療を基本としている唯一の先進国である米国の医療費が世界一高いことは誰でも知っている。米国の薬価は青天井で高騰の一途をたどっている。医療機関に関しては医師と患者は情報面や選択肢の面における非対称性が極めて著しいため、買い手市場になってしまう。」
この文章は混合診療を批判しているくだりであるが、医師は患者が思っている程には人間の体のことを理解してはいない。患者自身が自分の体のことを勉強していかなければ、いつも医師に振り回されているだけである。
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