最終更新 08/27/99

ダイビングスタイル編 

03/17/98連載開始

 ダイビングから遠ざかってしまう原因を考え、嫌になる要素を少しでも排除できないものかを考察します。様々な楽しみ方の追及というポジティブな提案につながれば最高だと思います。これから始める人だけじゃなく、現役ダイバーにも見て欲しいと思う内容です。自分のダイビングスタイルを振り返って、反省というか、こうしてたら良かったのになあという思いを綴りたいと思います。参考になさるなり批判下さるなり何なりと使っていただけるダイバーの food for thoughts になればと思います。

目次:

金欠病とドロップアウトの一つの原因は指導団体のシステムとそれに同調するショップにある (01/26/98)

早めにショップのツアー主体のダイビングスタイルを変えていこう (01/26/98)

水中写真 (03/31/98)

水中カメラの害 (04/23/98)

水中写真の楽しみ (04/23/98)

カメラは高い (04/23/98)

AF一眼レフ in ハウジング (05/22/98)

ダイビングクラブ探し (05/28/98)

クラブの形態 (05/28/98)

ログブック (10/13/98)

あなたは一人で潜りに行きますか? (10/26/98)

ショップのツアーは楽しくないの? (02/05/99)

インストラクターになりたいですか? (05/19/99)

初級・中級・上級の違いって何? (06/05/99)

安全標語から脱線してレスキューダイバーの考察 (06/15/99)

受け身でいては何も始まらない(07/20/99)

ドリフトダイビングは初めてのファンダイブでは危険か?(08/27/99)


 金欠病とドロップアウトの一つの原因は指導団体のシステムとそれに同調するショップにある

01/26/98記

 指導団体によって呼び名とかランクの数自体も同じではないが、色々とランクがある。その他にもスペシャルティーコースがあって、これまた呼び名が異なる場合がある。それぞれのコースをコース料金と実費(交通費とダイビング費用とある時は宿泊費)を払って参加し、終わればそのコースの度にそのランクなりスペシャルティーのCカード発行料を払うのです。これじゃあ、ショップのツアー参加費にプラスしてコース料金とCカード代を追加して取られるようなもので、そうでなくても高いツアー代なのに、すぐに金が続かなくなる。レベルアップも結構だが、金が続かずダイビングができないなんていうのは本末転倒ではないか。客から絞れるだけ絞り取る。その客が遠のいたら新しい客を開拓すればいいという発想が業界では当然の考えになっているような気がして寂しいものを感じるのです。びんぼうダイバーはここまでひねた考え方をするのです。


[目次に戻る][これからダイビングに戻る][HOMEに戻る]


早めにショップのツアー主体のダイビングスタイルを変えていこう

01/26/98記

 金欠病を予防するには、これしかない。講習が終わってから10本位はショップのツアーが良いでしょう。余り間隔を空けないで。でも、気の合う仲間ができたら、自分達で海へ行ってみてはどうでしょう?初めてのことだから自信がないのは当たり前かも知れませんが、現地でガイドに付いてもらえば海は心配無いでしょう。値段としては差額が多分出るでしょう。それが事前の予約代だとか手配代だと納得できる人で、ショップのツアーに馴染めて楽しめれば、楽しめている間はいいんですけど。納得いかなかったり、嫌なスタッフがいたら、我慢せずに違うショップ探しも考えに入れていくか、クラブ、サークル、グループに参加することを考えてもいいのではないでしょうか? 同じ場所に何回も通えば、ガイド無しでも戻ってこれるようになるでしょう。もちろん、コンパス+ナチュラルナビゲーションで。こういうのも練習しないとうまくならないし、いつもインストラクターやダイブマスターにくっついて行くだけのおまかせダイビングばかりでは出来るようにはなりません。ショップのツアーに参加しても、ただ単に金魚のフンじゃなくて自分でナビゲーションやってるつもりでコンパスを見るとかっていう心がけ次第でうまくなれるのでそれをまずは実践しない手はないのです。

 ナビゲーション自信がつけば、初めての場所でも地図があれば大丈夫でしょう。仲間達と場数を踏みましょう。こうしてショップ依存度を下げていければ安くダイビングを続けることが出来るのです。たまには奮発してリゾートにでも行きましょう。 


[目次に戻る][これからダイビングに戻る][HOMEに戻る]


水中写真

03/31/98記

 これまで水中写真については、ほとんど何も書いてこなかった。何から手を付けていいのか整理できていなかったからだ。いまだに自分なりの解答を見つけられていないので、(とか格好つけてるが本当は単にスキャナーが無いという理由が最も支配的であるが)ひとつのコーナーとして設置できずにいる。

 今現在サーチエンジンとかで水中写真のことを扱っているサイトを探すときっとすごくいっぱいあるのだと思う。すぐに予想できるのはこれまで自分が撮ってきた写真を何らかの整理方法に従って載せているサイトの存在。時系列とか、ダイビングスポット別とか、もしかしたら種目科別なんてすごいのもあるのかもしれない。詳細に調査してないので把握していないけど。

 それから撮影術みたいなのを扱った初心者とかにはありがたいサイトもきっと既にあるだろう。NIKONOSガイドみたいな。ホームページに写真や撮影方法なんかを載せる以上、サイトオーナーはみんな写真の素晴らしさを伝えようとしているのではないだろうか。

 ただ、水中写真はスクーバダイビングの楽しみかたのあくまでもひとつであって、誰にでも勧められるほど単純でもなければ甘くもないと私は思う。この辺の思いは近々書いてみたいと思っている。

 実際にニコノスV型のセットを持ってた知り合いのダイバーが写真を止めた。理由はうまく撮れないからというのとは違った。作品を見せてもらったこともあったが、センス悪くないと思った。ダイビングが楽しくなくなるから止めるのだという。マスク越しに水中を眺めるのがいいので、ファインダーばかり覗いていると疲れるというのだ。なるほど。中間リングを付けてイバラカンザシやケヤリばかり狙ってた私にとっては、表層を行くヒラマサなんてどうでもよかった(ひとりだけ見てないのでくやしい思いをしたという説もある)、というのと対極の話だ。

 私は水中写真撮っているが、たまにはカメラ無しで潜ることもある。ダイビングの別の楽しみを味わうようで新鮮な感動を覚える。フレーミングとか水面の太陽の位置とか考えずに露出の事も考えないでいいし、色んな面で楽である

 カメラを持って入ると、目が見ている対象は、その時付いているレンズの画角に丁度いいものになっているものだ。マクロ系のレンズ(中間リングを用いた光学系を含む)の時は下ばっかり見てるし、ワイド持ってる時は上ばかり見ている。だから私は中層をおよぐイカを見ることが少ない?!。カメラが無いとマルチに見れる。

 ホームページでは誰かと同じ事をやるんならつまらない。だからコンセプトが決まらないとスキャナーを買わない(ハウジング買っちゃったのでもうお金が無い!!)。水中写真のコーナーいつになったら始められるのやら。


[目次に戻る][これからダイビングに戻る][HOMEに戻る]


水中カメラの害

04/23/98記

 先に、誰にでも勧められるほど単純でもなければ甘くもないと書いた。ダイビングの楽しみの中でフィッシュウォッチングというのは、かなり大きな要素を占めるということは異論の無いところだ。のんびり水中散歩あるいは塩水に浸っているだけでも幸せというダイバーもいる。でもカメラでこれらの楽しみは減るとなるとどうでしょう。スナップ的に写真を撮るのなら余り害にならないが、凝り性の場合写真を一生懸命撮ろうとする。そうすると、ファインダーでフレーミングを考えて露出、距離(AFの場合はストロボ光量との兼ね合いだけ考えればいい)を合わせ、タイミングをはかって...。好みの問題になってくるのだと思う。ダイビングを始めたきっかけみたいな所と密接に関わるのだろう。自分に向いているかどうか、よーく考えてからカメラセットを買わないと、高い買い物なので後悔先に立たずとなる。

 ここで書きたかったのは、不向きの人に対する警告である。何となく写真に手を出すダイバーが多いのに、何が撮りたいかを良く考えてレンズとかの選択をしましょうとか、初心者にはxxxの機種がお勧めなんて言われても、全然役に立たない。取り敢えず撮ってみてから先のことは考えるしかないと儲け優先ショップのスタッフは言うだろう、利益率は知らないが、相当な売上額として店に貢献するのだろう。ダイバー優先に考えるショップ or スクールではその辺のことを相談に乗ってくれるので、誰にでも勧めたりはしない。量販店では、そのダイバーが写真に向くかどうか知らないし、売ることが優先なので、レンズの選定や機種選定に熱心に相談に乗ってくれる。あなたは買わない方がいいですよなんて言うはずないよね。


[目次に戻る][これからダイビングに戻る][HOMEに戻る]


水中写真の楽しみ

04/23/98記

 私の場合、スノーケリング→水中写真と来た。一番始めに買った水中カメラはSea&Seaのモーターマリンという機種だった。ストロボも小さいのが内蔵していたので、そのまま水中で撮ってみた。初めて撮った写真にはソラスズメダイが写っていた。背中から斜めに写したので図鑑の様には写っていない。仕上がった写真の真ん中に写ったソラスズメダイはそれはそれは小さいが、存在そのものは十分に写し込めていた。結構うれしかった。その後も海水浴場などでキヌバリやキュウセン、ニシキハゼなどを撮った。目視による距離設定の難しさを何とかクリアーできそうになった時、どんどん欲は深まってきた。外部ストロボで魚の色を出したい、もっと大きく写したいという願望である。ストロボを買い足したのは間も無い頃のことであった。当時モーターマリンのアクセサリで、水中脱着可能なクローズアップレンズがあったのでこれでもっと寄ってシャッターを切った。フィルム数本で1カットピントの合ったのが撮れるかどうかくらいの確率であったので、クローズアップレンズの使用はあきらめた。被写界深度はとても浅かった。35mmレンズ+オートストロボ(TTLオートではなく、センサーオートのYS-50Aという機種)でしばらく撮り続けることになった。次なる欲求は、息こらえの苦しみから逃れるためのスクーバの導入であった。

 この撮影器材で結構色々な事を学んだ。しかしその内ワイドが欲しくなり、NIKONOS-VとSea&Seaの17mmレンズを購入した。被写界深度の深さはとてもありがたかった。欲は留まることを知らず、ワイドと標準(35mm)の2台持ち込みとなった。この時、NIKONOS-V用にSea&SeaのYS-100というTTLオートのストロボを導入した。標準の絵に飽きた頃、NIKON F3HPにモータードライブ付けたのが入れられるハウジングをSea&Seaが出した。とても手の出る値段ではなかった。DIVも進出してきたが、一眼レフを海に持ち込むということ自体に抵抗があった。でも、マクロの作品を見るにつけてその新鮮な観点はすごく魅力的だった。そこで飛びついたのがSea&Seaの中間リング群。NIKONOSの28mmか35mmのUW Nikkorに付けて接写をするための物で、枠が付いている。いわゆる当てチョン方式である。本当は枠の先から5mm位先にピント位置があるので、接触させると後ピンになる。微妙である。動かないものや、枠が来ても怖がらない生物は一眼レフで撮ったような被写界深度がすごく浅いマクロ写真が出来上がる。このためにボディはモーターマリンじゃだめなのでNIKONOSが要る。V型を買う余裕が無かったのでIII型を中古で買った。レンズもこの時W Nikkor 35mmを中古で買った。ワイド17mmと接写という二刀流である。しばらくしてYS-100が壊れた。二刀流を載せていた自作のベースも接合部が折れ、またストロボアーム取り付け部もガタがきた。という状況で修理に出すこともなく1台のみ持ち込むという安易な方向へ向かった。この時点でIII型は水辺の陸上カメラとなった。最近のニコンのオーバーホールサービス終了宣言を受け、完全に「飾り物」になった。

 この時点で、既に17mmの難しさと接写による被写体の限界を嫌というほど味わってしまっていたので、ブランクの後の復活後のメインは35mm標準に戻っていた。でも随分久しぶりなので距離感が悪くなっていて、ジャスピン率がい。17mmの使用だとほとんど気にならないパララックスの餌食になってしまった。など悔しい思いをしている。

 という訳で結局、ハウジングの購入に行き着いてしまった。思った通りの写真が撮れない時の悔しさはひとしおである。だって、ファインダーで確認してシャッター切ってるのだから。NIKONOSなら言い訳も色々あるけど。これからが練習である。


[目次に戻る][これからダイビングに戻る][HOMEに戻る]


[次のページに行く]