OCEAN SIDE/菊地桃子

実は,歌謡曲落穂拾いのところですでに一度述べている菊地桃子なのであるが, その後,CDをゲット(Ocean Side, Tropic of Capricorn, Adventure)し,たまーに聞いている・・・かな?いや,懐かしい。

アルバムを買ってみて,ドラムは青山純氏(ファースト,セカンドは,ポンタ氏なども叩いてる),ベースは高水健司氏,富倉靖男(字あってるか?)氏がメインで弾いているではないか。そうか,僕はこの二人を随分コピーした,ってことなのね。

なぜ,今日(2000/03/11)いきなりこんなのを書き始めたかというと,実は,今,一つのプロジェクト(?)が進行中で,ひょっとするとそう遠くない未来,この辺のコピバンで人前に立つかもしれない,という状況なのである。今更こんなのを人前でやって大丈夫なんだろうか?と思いつつ,いや,バッキングだけを考えるとこの頃のベースは実に耳にやさしい。リズムもそんなにおかしくないし(70年代だと結構テンポがいい加減なのも多い),やっぱし僕の原点なのだな,と思いつつ,手弾きベースの音を確認している。

これはジャズベかなぁ,やっぱり?・・・といいつつ,これを書いている時点では,3枚目の中から「もうあえないかもしれない」を聞いていたりするのだけども。

ギターやベースはまぁ,良いが,コピーするとなると,今となっては難しいのは,DX系の音かもしれない。

1983年に出たYAMAHAのDX−7は瞬く間にアナログシンセを蹴りおとしてその後,KORGからM1が出るまでの数年間,定番シンセとして一世を風靡したのである。

菊地桃子の歌手デビューは1984年であるから,その影響をもろに受けたアルバム。生ストリングス,ホーンセクション。んー,良い時代だ。
(シンセのブラスの安っぽさもよい)

このアルバム,一曲目の Ocean Sideが抜群に良いのである。僕の記憶では,たしかこの曲のイントロ部分だけをコマーシャルで使っていた記憶もあるくらいである。

一応曲目リストを載せておくと・・・

  1. Ocean Side
  2. Shadow Surfer
  3. Blind Curve
  4. Summer Eyes
  5. 二人のNight Dive
  6. 青春のいじわる
  7. Evening Break
  8. So Many Dreams
  9. I Will
はっきり言って,「Summer Eyes」「青春のいじわる」以外はファンだった人以外には知られていないとは思うんだけど,このアルバムは,ファーストにしては非常に気合が入っていて,当時のVAPの入れこみ具合をうかがえる白眉の作。

このアルバム中,コピーしたことがあるのは,3,4,6,7の4曲。そのおかげもあって,85年ころは随分聞いたなぁ,これ。セカンドもなかなか良いのだが,やはりファーストが抜群に良い。今から見ると3枚目で若干失速,以降,どんどん売れなくなっていった(失礼)彼女なんだが,いや,ファーストだけは当時の歌謡曲ポップスの水準が計り知れて,やはり名盤と呼んでも良いと思うのだが・・・

僕にとっては,大学の3,4年の頃のいろんな記憶を呼び起こすという思い出の1枚なのであるが(笑),大学院に入って段々バンドの比率が下がって,ただ飲んでただけのような記憶しかない頃,桃子ちゃんも段々世間に忘れられていったんじゃないか,と思ったら!92,3年頃の彼女のカムバック(?)とすら言える位に認知度が高くなったことがあったように思う。あの時は「え?こんな美人になっちゃったの?」と正直驚きつつ,ああ,この人は浅田美代子と一緒で,年取らないタイプの人なのね,と直感的に理解してしまったのであった。

・・・いろんなホームページがあるけど,「七転び八起」という菊地桃子ファンのページ,結構すごいです。ご覧下さい。

とりとめがないけど,今日はおしまい。

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