Current News 8 Jan,2000
SILVER ANGEL Ciao Gondorier

早いもので2000年が明けてしまいました。みなさまはいかがお過ごしでしょうか?

1999年最後のミュージカル「ワルツが聞こえる?」についての、吉野圭吾さんへのインタビューをお届けします。

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−1幕2幕と冒頭の登場でしたが、特に大変だったとことは?
圭吾:2幕の頭の、踊る場所が狭かった(笑)。
あの場面、たまにお客に負けそうになるんだよ。まだザワザワしてるじゃない。それを静められない自分の力不足にね。
こっちの気持ちとしては、一幕の最後を思い出させるようなものにしたかったんだ。 一幕が「リオーナの揺れる気持ちはどうなるんだろう?」っていうところで終わったから、その「リオーナの気持ち」で踊ってたんだけど…やっぱりわかってもらえないひとにはわかってもらえないし。
やっぱり、こっちの表現することと(観客の)とらえかたが違うじゃない。とにかく、二幕の頭が悔しいんだよね。もっと違う、もっとやれるっていうか…ちょっと物足りなかったと思う。

−初顔合わせの人が多かったようですが、楽しくやれましたか?
圭吾:楽しかったよ。面白い仲間たちに会えた。
−マウロとゴンドリアとは仲良しなんですよね。
圭吾:そう、裏では一応友達なんだよ。「ゴンドラ乗りの友達の」っていう台詞と、一幕あたまでみんなと踊ってる時に、ちょっとだけ「おう!」って(手を打ちあわせて)やってる、あれぐらいしかエピソードがないんだけど(笑)。あいつ悪い友達なんだよ。「客呼んでこい!…そしたら、ちょっとだけ金やる」
−ゴンドラ乗りは儲かっているんでしょうか?
圭吾:儲かるね。夜は儲からないんじゃないかな。客が一晩いちゃうから(笑)。昼間は回転がいいから儲かる(笑)。
−漕ぐまねをしながらお客を連れて行くから「ゴンドラを漕いでみよう」体験ツアーだという説があったんですが。
圭吾:違う(笑)。言葉が通じないから、身振りで「これ!これ!…Si?」とか言って。「行きましょー行きましょー!ゴンドラ乗りましょー!」(笑)。
−マイクが入ってない間は何語で?
圭吾:まさに英語でしゃべったり(笑)、「Si?」って言ったり、いろいろ混ぜて。でも、あんまりしゃべってないよ。
−ウェイターがビトーと喋る場面では?
圭吾:「うちはもう閉めるんだから、何も頼まないんなら早く帰って!」と。 でも(ビトーが)「いいじゃない、もうちょっと待ってよ!」って言うから、「じゃあ Two Minutesよ!」。で、女のほう見て、「Oh…お兄さん、あんた、いい子つかまえたねぇ!」…って言ってるような身振り手振り(笑)。早いようちの店!開いたと思ったらすぐ閉まるからね。
−ウェイターにはなにか設定はありますか?
圭吾:奴はアルバイトなんだよ。で、始めの転換の時に出てくるちっちゃいメガネかけた人、スタッフさんなんだけど、あのひとが店長。
−最後に女の子が誘いに来ますね。
圭吾:で、結局ゴンドラ乗りに行こうって話になる(笑)。「あそこのゴンドラ乗りに行こう」。
−同じ顔のゴンドリアのところに。
圭吾:そう、奴のところに。双子なの。

−後半ではウェイターが髪を結んでみたり、細かいところがいろいろ変わっていましたが。
圭吾:始まった時からずっと、メガネをかけたかったんだよ。後半でやっと夢がかなった(笑)。
ワルツを踊る人と違う感じに見せたかったんだ。モジャモジャ頭だとバリエーションきかないから。オールバックも試したんだけど、はねちゃって全然ダメだった。寝やしない(笑)。なんとか少しだけボリュームを抑えようと思って、いっぱい濡らしたりムースつけたりして。
−ワルツの場面は楽しそうでしたね。
圭吾:あのワルツは気持ち良かったよ。
大浦さんとは、タンゴもやったし、ワルツもやったし。あとは…ルンバとかそういうやつもいいな(笑)。
−「サンバが聞こえる?」とか。
圭吾:ボサノバとかさ(笑)。
今回たくさん大浦さんと話して、だいぶ分かり合えた。…これから「お姉ちゃん」て呼ぶことにしたから(笑)。もう「弟」の許可がおりたからさ。
−ついに公認の…。
圭吾:そう、姉弟になりました。あと小野妃香里が入れば…東山(義久)も入れるか(笑)。みんなで「お月様ブラザース」やろう(笑)「どっちが大浦みずきでしょう」とかも。

※「お月様ブラザース」および「どっちが○○でしょう」について知りたい方はお茶会レポートをどうぞ。

−特に好きなナンバーはありますか?
圭吾:「ワルツが聞こえる?」。あとは、草刈さんが1幕の最後に歌う「チャンスを逃がすな」ってやつかな。いつもいっしょに歌ってた。
−「ワルツ」全般についてのご感想をお願いします。
圭吾:作品も、俺は好きだし、そして何よりも、仲間たちの取り組みかたが好きだったな。
…やっぱり、あきらめちゃいけないね。何の作品でも千秋楽まで、追求できるところは追求していきたいし。 最後まであきらめないで、気を抜かないでやることがすごく大事だなって、今回思った。それができない人はやる資格なしだと思う。ものを作ることにあたって、出る人もお金出す人も。…って、すごく思った公演だった。
あとやっぱり、大浦さんと踊るのは楽しい!これからも、踊れたり芝居できたらいいな、いいパートナーって言われたらいいなって思います。…振り覚え悪いんだけどね、俺(笑)。大浦さん速いんだー…振り付け受けた時はいっしょに合わせられないぐらい。 その日振付を持ち帰って、夜中じゅう稽古して、やっと追いつく感じなんだ。 でも俺、そこが不器用だから結構救われてるんだなって思う。…すごい言い訳(笑)。

この記事を作っているうちに年が明けてしまいまして、インタビュー時点ではまだ遠かった「ジョセフィン 虹を夢みて」の府中公演が目前に近づいて参りました。
ジャン・ミッシェルやロコやショウさん、そしてゴンドリアと、たくさんの思い出を残してくれた1999年でした。次の年は果たして、どんな体験をもたらしてくれるのでしょうか…?

ちょっとだけ覗いてみましょう。
−2000年の夏に、何か企ててらっしゃるそうですが。
圭吾:8月!5日!…何かが起こる!(笑)
みなさん、8月5日は空けとくように。
−どんな催しにしたいですか?
圭吾:うちの弟も誕生日近いことだし…近くないか(笑)。お茶会・第2弾と行きたいねえ!楽しいイベントにしたいなあって思うよ。
恵比寿ガーデンプレイスにて。出演者・吉野圭吾…他、すばらしいゲストたち(笑)。乞うご期待!

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