Current News 14 Jan,1998

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'98年始特集vol.1 「ヴィクター・ヴィクトリア」ACT1

大阪・名古屋公演を経た「ヴィクター・ヴィクトリア」もついに青山公演に突入、いよいよ力と熱気のこもったステージになってきました。公演中の吉野さんに「ヴィクター」について伺いました。
ご注意:お芝居の内容について細かく触れています。これから観劇される方はご注意下さい。なお、「ヴィクター」における吉野さんの出番についての詳細は(笑)「Victor Victoria Data & Report」をご参照ください。

12月 −青山劇場公演が開幕しましたが、大阪や名古屋の劇場と比べて、何か違うところはありますか?
吉野:うーん…雰囲気かなあ。なんか「東京」って感じ(笑)。お客さんとか、見方とか…なんだろう。…東京って感じだよ(笑)。

−細かい部分の演技が、これまででずいぶん変わりましたね。
吉野:変わってる。っていうかまあ、それは役者が勝手にやってるの。 それがいい風にでてるか悪い風にでてるかは俺は観てないからわからないけど。
−特に凄いのが「アパッシュ」※1の後、女の子に早替りして、去っていくところですが…(笑)
吉野:かわいいでしょ?!…って俺は思ってるんだけど(笑)。
あのカツラに合わせて、やってみてるんだけどね。これはちょっと、なんかこう「しっとり」とかそういう感じじゃないなあと思って。かわいい、ブリッ子系で行こうかと(笑)。 ちょっとね、極めた。これで行く!
−評判はどうですか?
吉野:え?いいよ。…たぶん!(笑)

※1   Act 2 SCENE 4 クラブ シェ・ルイ ("Apache")

−早替えが大変多いと思うのですが、一番大変なのはどこですか?
吉野:「Jazz Hot」※2の衣装から、タキシードになるとき。あれぐらいかなあ。
−着るのが大変な衣装はありますか?
吉野:凄く気を使ってるのは「アパッシュ」。アパッシュのあの…スカートをまくって止める、あれは気を使う。上の帽子とか、一回取れたことがあってさ。ネタ、ばらしちゃヤバイから。

※2 Act 1 SCENE 4 カッセル氏のナイトクラブ」("Le Jazz Hot")

−一番好きな場面を教えて下さい。
吉野:「パリの夜」※3と「Jazz Hot」と、恋人のとこ※4
−「パリの夜」は表情がとてもにこやかになりましたね。
吉野:(笑)きのう、アクビを取り入れてみた。
−あのゲイの人と、「アパッシュ」で踊っている人は同じ人ですか?
吉野:いっしょいっしょ。名前はねえ、サトミっていうの。
−…もう少し、フランス風の名前かと…
吉野:いや、サトミ(笑)。
でも今日(舞台で)「サトミ!」って呼ばれたら、自分で笑っちゃって耐えられなかった(笑)。だから名前変えようと思ったの。「タカシ」にする! 本名で「タカシ」。
…なんか「サトミ」って感じなんだよな…なんかくすぐるんだよね。

※3 Act 1 SCENE 1 パリの街角〜クラブ・シェ・ルイ    ※4 Act 2 SCENE 5 小さな広場

−役作りで困ったところはありますか?
吉野:あのねえ…振付師。あれがワケわかんないんだよ…やっててなんかこう、落ちないんだよね。 もうテンションで行くしかない。
−「ケリー」っていう名前ですよね。
吉野:そう。園岡(新太郎)さんがつけたの。あの「ケリー」のまんまだからね、「Jazz Hot」は。「自分で振付をして、自分で出る」っていう。
−他にもつながっている役があるのでしょうか?
吉野:「恋人たち」と、その次のケンカの人※5はいっしょ。
−…いっしょですか?!
吉野:いっしょいっしょ。あのあと振られるの(笑)。あんないい雰囲気…だと思うんだけど(笑)、ああいう、いい雰囲気の後振られちゃう。「キス長すぎ!」とか言って(笑)。
−花売り娘の歌をバックに、二人仲良く去っていって、その後…
吉野:そう。あの裏で!あの…下手から上手に回る間に、ケンカ別れ(笑)。
−そして友達と飲んだくれて。
吉野:そうそう。…つながってるね!

※5 Act 2 SCENE 8A パリホテルへの道

−ハードな振付で、リフトの連続ですが、今回は特に筋肉痛などがひどかったのでは?
吉野:うん。なる。…「アパッシュ」が辛いんだよね。
なんかもう…筋肉使うんだよ。筋肉と緊張。銀橋で側転とかも凄い怖いんだけど、そういう緊張とかさ。あとリフトもあるじゃない、上げられたり…やっぱり緊張する。あの音楽が、ガン!て鳴り出すと。
前のシーンで、追いかけっこ※6やってるじゃない。で、あの音楽が鳴ってる間(袖で)待ってるんだけど。もう、むちゃくちゃ出たくないもの。
−最初の頃は今より大変でしたか?
吉野:いや、変わらない。ずっとこの緊張はある。
怪我するからね。俺もするし、させちゃうし。もし銀橋落ちたら、バンドさんヤバイし。
−高嶺さんをリフトしながら銀橋を渡るところがなくなりましたが、踊り中、気楽になりましたか?
吉野:うん。すごくのびのびやってる。
−以前の振付でも、担いだまま余裕でステップ踏んだりしてましたが…。
吉野:あれ、むちゃくちゃハッタリ。内心「…はやく!…はやく!」(笑)
青山(劇場)に来てからは、銀橋の両側とも空いてるから…オケピの上にかかってる感じ。今までは、銀橋の向こうは客席だったりしてたから、そっちに落ちる場合はいいんだけど、今は両方とも穴が空いてるから、怖いんだよね。
−でも落ちずに、ここまで来ましたね。
吉野:うん。何回かあったけどね、落ちそうなときは。「ヤバイ!…ぁあぁ!」みたいな(笑)。
−やっぱり側転は一番危ないのでは?
吉野:うん。側転が怖い(笑)

※6 Act 2 SCENE 3 パリホテルのスィート

観客が「吉野さんを探せ!」クイズをやっている間、舞台上では本当にさまざまなドラマが展開しているようです。ますます好調の「ヴィクター・ヴィクトリア」、1月25日の千秋楽に向けて、さらにハイテンションに突っ走って行ってくれるものと楽しみにしております。どうかお見逃しなく!

(インタビューはvol.2に続きます)

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