Current News 20 Jan,1998

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'98年始特集vol.2 「ヴィクター・ヴィクトリア」ACT 2

東京公演の開始までとても長く感じられた「ヴィクター・ヴィクトリア」も、始まったと思ったら矢のように日にちが過ぎてゆき、あっという間に最後の週が来てしまいました(そして迫ってくる「Yellow Angel」初日…なんだか嘘みたいですね)。
吉野圭吾さんへの「ヴィクター」インタビューACT2(後編)をお届けします。

ご注意:このインタビューはACT 1から続いています。また、お芝居の内容について細かく触れていますので、これから観劇される方はご注意下さい。
前回のインタビューを読む/ Current News 14 Jan,1998
吉野さんの出番を確認する/ Victor Victoria Data & Report
お正月

−今回のカンパニーの印象はどうですか?
吉野:同い年がいるから楽しい!楽しくやってまーす(笑)。
−このたびのキャストには「兄弟が多い」と言われていますが、自分たち同士でも似ていると思いますか?
吉野:メイクして遠くから見ると、みんな似ちゃうんだと思う。 ほら、女メイクして、ずっとそのまんまだから。みんな背も高いしさ。
−女の人でも似てる方がいらっしゃいますよね
吉野:あの娘はいちばん似てる。兄弟だから(笑)。
小野妃香里さん。本当にそっくりです。

−楽屋のシーンでマイクが入っていない間など、どんなことを喋っているのでしょうか?「ルイ曰く」がはねた後にトディと話しているシーン※1とか…。
吉野:「うわー疲れたねー」「お疲れー」って言いながら(二人で)出てきて、
「おお、トディさんだ!トッドさーん」
「お疲れ様でした!」
「(草刈正雄さんの声色で)やあ…今日は、終わるネェ!あーもうラストだネェ!…がんばろう!なんか面白いこと考えてきてヨ!」
「面白いことですかぁ?」
「(再び草刈モード)これ、ちょっと見てくれる?」
「ああ、いいですねー綺麗ですねー」
−「Le Jazz Hot」の楽屋の場面※2などもですが、脚本があるのでしょうか?
吉野:いや、あんまりない。でも結構関係してることしゃべってる。「ヴィクター」入って、もうホントよかったよーみたいなことを(笑)。いつもだいたい一緒。

※1 Act 2 SCENE 2 ヴィクターの楽屋   ※2 Act 1 SCENE 5 ナイトクラブの楽屋

−パーティの場面※3に出ているステッキを持った白髪の人には、何か設定はありますか?
吉野:あいつはね、伯爵(笑)。ピアニストなの。
−パートナーの人は奥さんですか?
吉野:そう。たぶらかしてるみたいでしょ(笑)。あの娘と組むことが多いんだよね。

※3 Act 1 SCENE 6 左岸のカフェテリア

−「ヴィクター」では他のお芝居に比べて、支度の時間が長いのだそうですが。
吉野:(笑)だってメイクに時間かかるんだもん。40分ぐらい。…あっという間にその時間になっちゃう。
−日によってメイクも変えたりしているのですか?
吉野:うん。でも今ので定着したかな。

−今回特に苦労した点はどこでしょうか?
吉野:…「いかに力を抜いてやるか」って感じ。それ、テーマだよね。 「Jazz Hot」とか、むちゃくちゃしんどいんだよ。終わってもう、倒れるぐらい。 だから、ちょっと気張りすぎてるのかなと思って。手を抜くわけじゃないんだけど、なんていうんだろう…「楽にできるとこ、決めるとこ」って、いろいろあるんですよ。それをいかに、使い分けて行くか。そうしないと苦しいんだ。
−ペース配分ということですか?
吉野:うん…それもそうだし、きっと観てる方も、ずっとマックスパワーだと、あんまりなぁと思うよね。たぶん、流せるところと、ぴちっと行けるところとを作るのが、やっぱり一番、いいんじゃないかなって思う。
−では「Le Jazz Hot」の中で、「ここだ!」という決めの場面があるとしたら、どこでしょう?
吉野:「ここだ!」ってとこ?(笑)…どこだ?!(笑) …なかばの5人のところかな。
−楽しいのも、きついのも「Jazz Hot」なんですね。
吉野:乗るでしょ。もうホントに、音楽に身をまかせて。
−ほかに好きな踊りは「パリの夜」と…
吉野:と、恋人のところ※4ね。チューがあるから(笑)。

※4 Act 2 SCENE 5 小さな広場

トータル62ステージの長丁場となった「ヴィクター」も、ついに1月25日で千秋楽を迎えます。キャストの熱気が強く伝わってくる一級品のエンターテイメントとなったこの作品、何度観ても楽しくてワクワクさせられて、観た人の「面白かったねえ!」という声を聞きながら笑顔で劇場を後にするのも毎度のこと(^^)(「吉野くんはねえ、紫のドレス!」という声を耳にしてうんうんとうなずくのも毎度のこと(笑))。「もうすぐ終わり」という寂しさよりも「来週は、千秋楽!」というお祭り気分が先に立つのもこのミュージカルの楽しさならではかも知れません。
観るか観ないか迷ってらっしゃる方、「もう一回観たいなあ」とお思いの皆様も、当日券の発売は開演1時間前からだそうですよ(笑)。ぜひ、青山でお会いしましょう!


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