平成11年観戦レース

少林山特別(特別優勝戦)
青峰特別(JRA皐月賞TR代表馬選定競走)
第24回開設記念(重賞)
第12回高崎皐月賞(4才重賞)
第23回高崎ダービー(4才重賞)
第18回スプリンターズ賞(4才以上重賞)
妙義山特別(特別優勝戦)
第5回東国賞(4歳以上重賞)
第22回北関東菊花賞(4歳重賞)
第25回三才優駿(3歳重賞)
第28回高崎大賞典(4歳以上重賞)


少林山特別
平成11年になった。今年の緒戦は、ヒロベストの復帰戦だ。
ヒロベストの活躍は、この観戦記では触れることはなかった。これも巡り合わせか、趣味の「高崎競馬」の部屋を開設した平成10年、この馬は骨折休養中であった。世代は、あのエビスローマン、レイカランマン、そしてマリンオーシャンと同期。そう、平成8年4才馬だ。
平成8年は、まるっきりエビスローマンの年だった。マリンオーシャンが勝ったダービーは全くノーマーク。その2着馬こそ、他あろうヒロベストだ。そのヒロベストの名をあげるチャンスとなったのが、平成9年の群馬記念だ。
幸いにして、観戦していないのにも関わらず、アカギを持っているのでので、それを見てみると・・・。その快進撃は、翌年の群馬記念に出走するリキアイフルパワーのそれと同様。下級選抜戦からオープンまで5連勝。しかも、ヒロベストが負けたレースが、2着のダービーのみ。この馬には好走を期待したが、いかんせん見に行ってないので、何とも言えないのが返す返す残念だ。結果、7着。
その後の活躍は、平成8年の観戦レースが少なかったのが災いして、知らないと言っていい。アカギから読みとれば、群馬記念後、5勝している。そのうち一つが、他場でのもの。足利か、宇都宮。そういえば、中央の富士ステークスにも出走、見せ場なく惨敗を喫している。まあ、これは仕方ないが、その後、少林山特別に勝った後、骨折、長期休養を余儀なくされた。その1年後、同じレースでの復帰だ。
而して、このレースの目玉はまだいる。そう、イズミホーガンだ。あの笠松での、全日本サラブレッドカップ以来のレース。消化不良だった鬱憤を是非晴らしてもらいたいものだ。この馬に掛けた期待は、限りなく大きい。なんといっても、獲得賞金700万円あまりで、統一グレードに挑戦したのだ。凄い、の一言に尽きる。不利を受けたが、殿にはなっていない。そう、無意味な出場ではなかった。手応え云々は何とも言えないが、今後の活躍が最も期待できる1頭だと信じている馬だ。
このレースは、この2頭以外の馬券は考えられない。結構印を集めたのが、南関東重賞の常連、マキバソシアル。9才、しかも前走10着に負けたこの馬に、前記2頭が負けたとなったら、絶望以外の何物でもない。後1頭、マツノトップランが不気味。前走ホオエイスペクターを下し、絶好調。平成8年12月19日、C3選抜でヒロベストの2着。まあ、それは良いとして、明らかにB級上位は間違いない。こういう馬は強いものだ。
レースは、イズミホーガンの逃げで始まる。外枠を利して、マキバソシアルがこれに絡む。ハイペースだ。マツノトップランがこれを見る形で、ヒロベストはその後ろ。3角手前で、マキバソシアルが脱落。それはそうだろう。イズミホーガンに絡むのは自殺行為だ。あのマルヨシポエムの逃げを楽にマークして抜け出すこの馬にはかなわない。マツノトップランの手応えが抜群に良い。ヒロベストは早くも鞭が入る。ピンチ!?
直線は、マツノトップランが先頭に立った。イズミホーガンが抜かれるとは!しかし、外目をついて、ヒロベストが伸びてきた。さすが実力馬。先頭に立つと、抜け出した。イズミホーガンは?マツノトップランを差し返すべく、しぶとく盛り返す。ゴール前での脚色はイズミホーガンが伸びていた。差は着実に詰まる。並んでゴール。
このレースには、ヒロベスト−イズミホーガンの1点1万円勝負を賭けていた。よって、馬券の当たり外れが絡み、2着争いはアツかった。写真判定の結果、イズミホーガンがハナ差で差し返していた。それにしても、場内モニターでは、ゴール前が全然わからないね。まあ、それが面白いのだが、それにしても、周りが言っている馬の方が来ていたことは少ないね。願望が絡むから、仕方ないか。
いや、ヒロベストには脱帽。1年ぶり、しかも相手がイズミホーガンであっさり勝つとは。イズミホーガンは、これで少しわからなくなった。自分で逃げたことは、このクラスでは厳しかったと言うことか。これまでは、マルヨシポエムという絶好のペースメーカーがいた。これについていけば、マルヨシポエムはつぶれ、後ろは追いついてこれなかった。これで逃げ切り勝ちをしたら文句無く強いのだが。以後、好位追走でのレースぶりに期待したいが、これが実力なのか、それとも展開不向き、あるいは仕上げ不足・・・。次のレースも是非みたいものだ。
この上位2頭には群馬記念に出て欲しいものだ。そう、そのときこそ、群馬記念を3年ぶりに見に行くぞ。それまでには、開設記念もある。非常に楽しみが増えた、今年の緒戦だった。
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青峰特別
今年もはや2ヶ月、もうこの時期になった。青峰特別。今年はどんな夢を抱かせてくれるのか?!
このレースを見始めて3年目になるが、今年は過去の年とは事情が違う。そう、大物と呼べる逸材が満を持しての登場だ。
ロイヤルブリッジ。この馬の、メディアの評価の高さは、尋常ではない。あの3才優駿の勝利は、それほどまでに衝撃的だったのだ。9馬身ぶっちぎりつつ、勝ちタイム1分38秒0。あのヨシノキングの再来とまでいわれているが、ヨシノキングにはなかった、「ちぎって勝つ」「好位抜け出しで勝つ」といった点で、ロイヤルブリッジには、さらなる大物への期待が、いやが上にも掛かっている。
この馬の印象は、10年3才優駿で書いているが、当日馬体を見て、改めて思ったことが、「小さな馬だな」ということ。今日のレース、距離は2000M。この馬体のどこからあの強さが出てくるのだろう?そう思いつつも、この馬にかなう馬は現時点では、まずいない。勝って当たり前のレースであった。
そうはいっても、距離2000Mで見直しが必要な馬が、当然のように出走してきた。イズミカツリュウ。この馬こそ、バテない脚質から見て注目馬だ。しかしそれも、あくまで対抗馬の筆頭にすぎない。前走4才2で、またしても2着に敗れている。この結果に少なからず失望はしたものの、デビュー戦での圧勝が忘れられない。このままでは、の気持ちが強く、馬券はロイヤルブリッジ−イズミカツリュウの1点勝負!というか、これしかないよね?
これに待ったをかけそうな馬といえば、イズミカツリュウを破っているスーパーダグラスか?でも、中央未勝利馬に負けているし、成績的にも、それといったインパクトに欠けていた。2000Mなら、イズミカツリュウの方がいけるでしょう。あとは、3才優駿でも狙った、クラシックヒーロー。でも、グランドゼファーに負けちゃってるし・・・。この取りこぼしは痛すぎる。まあ、距離にも大いに不安があるし。いらないでしょう!ただ、トップバルが非常に気になった。馬体の見栄えが、異様に良い。元々、厩舎1番の期待馬。元祖「ヨシノキングの再来」(爆)。中央500万下でも3着に入った実力が、ここに来て本格化したのでは、と思わせるぐらい、出来はよかったはずだ。それぐらい、よく見えた。
このレース、最大の疑問は、コウエイサイレンスの人気。確かに、あのコウエイカスケードの弟だ。でも、なんで?3才優駿以来だったけど、その3才優駿では4着だよ。一度は沈んだイズミカツリュウも差しきれず。まあ、これは、イズミカツリュウの脚質が特殊だったわけだけど。この日、改めて参考レースビデオを見たけど、何で3着に入っているの?って、ほんとうに思うよ。まあ、デビュー戦では、イズミカツリュウにちぎられているし。過大評価としか思えなかった。
さて、レース。今日の工藤は、どんな工夫をするかな?お、ガシガシ押して、ハナに立ってしまった。あの巨体で、ダッシュはいいね。でも、これが工夫?安直だな、と一瞬思った。でもバテないから、これでもいいか、と思ったらあっさりスーパーダグラスに行かれた。スローに落としての逃げ切りをもくろんだとたん、ハナを叩かれたのか?はたまた、作戦?ロイヤルブリッジは、好位。これで、勝ったでしょう。コウエイサイレンスは、出遅れ。クセみたいだけど、出遅れ癖のついた馬は強くならない。それだけのハンデを背負うわけだから、この距離、メンバーでは致命傷だ。
スーパーダグラスは、2番手イズミカツリュウに3馬身ぐらいの差をつけて逃げる。2000Mの見せ場は、向こう正面。イズミカツリュウは必死に仕掛けた。お、いけるか?デビュー戦もそうだった。でも、相変わらず、ズブい。スーパーダグラスはバテて沈んだが、イズミカツリュウより脚色よく、トップバルが先頭を狙う。さて、ロイヤルブリッジは?この2頭の後ろか?足利のファーストランナーもいたが、ロイヤルブリッジが先団を見てるのだから、ここで勝負あり。あとは、イズミカツリュウだ。
直線入り口。トップバルが僅かに先頭。ロイヤルブリッジは、馬場の中央をあっさり抜け出す。あとはどれぐらい離すか?イズミカツリュウは、トップバルと併走。必死に食らいついていた。こうなれば、バテない強み。トップバルは力尽き、1馬身半の差をつけて2着。しかし、その4馬身先で、ロイヤルブリッジはすでにゴールしていた。
ロイヤルブリッジが勝つのはわかっていたので、いまいち感慨がない。馬券が的中したことの方が大きかったなあ。本当は、それじゃあいかんのだが・・・。
でも、勝って当たり前というレースであっさり勝ち、さて次は、という馬なんていなかった。ロイヤルブリッジは、すでにレベルが2つぐらい他の馬と違う。脅威の馬だ。本来なら狂喜乱舞しそうなものだが、こんな気分になるのも珍しい。自分でも不思議なくらい冷静なのだ。これは多分に、イズミカツリュウをデビュー戦から見ていることによるものだろう。でもそれ以上に、今までこれほど「勝って当たり前」ということがなかったからなあ。実感がわかない、といった感じかな。
イズミカツリュウは、いかんせん速い足がない。いや正確には、脚はあるが、エンジンの掛かりが遅すぎるといったところか。3才優駿もそうだったが、いちど沈んでの盛り返し方が尋常ではない。この日だって、1馬身半離したけど、トップバルがバテただけじゃあ、こんなにも差はつかないと思う。この脚に「切れ味」が出たら、ロイヤルブリッジといい勝負だ。ただし、それは無い物ねだりにすぎない。今後いかに成長するか?そこに期待しよう。
さて、ロイヤルブリッジだが、トライアル戦でのイメージは、中段待機からの差しとなるだろう。中段ですんなり流れに乗れば(これが一番難しい)差せるだけの脚はあるとみた。無理して好位につけようとしたら、バテるのでは?メイセイオペラのように好位で流れに乗れるだけの脚があれば、本当に怪物だ。ただ、芝、中央オープンということを考えれば、無理は禁物。かといって、無理に脚をためれば、届くとはおもえないし。これまた届けば、とんでもない怪物。
いずれのイメージもしっくりはまるから、この馬の挑戦は今までにない期待がある。中央芝のレースでのイメージがこれだけわくというのも、他ならぬロイヤルブリッジのレースを見て感じた強さの次元が、今までのリアルストーム、オキノタツナミなどの比ではないからだ。頑張れ、ロイヤルブリッジ!
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開設記念
高崎競馬の年度末を飾る、伝統の開設記念。古馬の(一応4歳以上重賞だが)強豪同士の激しいレースが期待される。
ここ2年、ブライアンズロマンという怪物に勝利を持って行かれているが、果たして今年も栃木から強力な本命馬がやってきた。そう、ミナミノイーグルだ。
高崎2冠(ダービー、菊花賞)を制しており、かなり馴染みの馬であるが、僕はその該当レースは全く見なかった。そう、この日、初めてこの目でそのレースぶりを拝ませてもらうつもりだった。地元馬は?うーん、はっきり言ってきついね。古豪エムジーシューマが期待を背負っていたが、どうもこの馬、中央での印象が強くて・・・。強いことは間違いないのだが、あまり認めたくない部分がある。他では、復調タマルファイター、新春杯勝ち馬ハートステイジ、同レース2着ダイワトニービン、といったところか。どの馬もピンとこない。それだけ、ミナミノイーグルを高く評価していた。それが、間違いだったとは、努々思わなかった・・・。
レースは、当然のようにエムジーシューマの逃げで展開。これまた当然のような、落ち着いた流れ。タマルファイター、ホオエイスペクターが番手。デルマキングオー、ミナミノイーグルと続いて・・・。この辺までしか見てない。はっきり言って、いつエムジーシューマが捕まるかばかり見ていたのである。なぜ?それは。
ホオエイスペクターだ。この観戦記をお読みになっている方々ならおわかりでしょう。この馬を注目したのは、そう、
平成9年聖石賞の日から注目しつづけて早2年。以来、観戦記、独り言を通じて何度となく書いてきた。この馬の特殊性は、最下級条件からはい上がってきたことにある。4才秋時点で、C5に格付けされていたのだ。ここからはい上がって、重賞初出走がこのレース。この馬を見ていると、本当に嬉しい。よくぞ、ここまで。これが、醍醐味なのだ。たまにしか見に行けず、思いもかけず強い馬を見つければ、追いかけたくなる。そのような馬をかなり書いてきたが、このホオエイスペクターほど息の長い活躍を見せて、はい上がった馬はいない。
結果を先に言っておこう。殿負け。これは、自分で見てはっきり感じたことだが、力が及ばなかった。距離の問題もあろう。しかし、この開設記念を勝ちきるだけの力はなかった。自分のイメージ(願望)としては、番手追走から、エムジーシューマに襲いかかる、というものだったが、それが出来れば、はっきり言って最強クラスだろう。しかし、それは叶わず。仕方ないと言えばその通りなのだが、この馬が開設記念に出走しただけでも嬉しかった。期待通り、オープンまで出世してくれたのだから。
さて、レースを勝った馬の名前は、初めてその名を記す馬だ。エビスヤマト。新潟所属のこの馬、オフシーズンの今、高崎に遠征し、出走し続けている馬だ。その成績が優れている。ヒロベストを破ったくろまつ特別をはじめ、オープンクラスでの好走を続けていた。というのも、この馬もミナミノイーグル同様、この日が初めて。成績から、勝っても何らおかしくない馬だ。その勝ちっぷりも、後方一気の差しきり。それもエムジーシューマの絶妙の逃げを、である。確実に追い込んでくるのはわかっていたが、よくぞここまで、といった感想だ。群馬記念出走は、確定かな?
ミナミノイーグルは、どうしたものか中段侭、見せ場なく惨敗。この世代の栃木勢は、イヴニングスキーもいるように、強いという印象が大きい。しかし、古馬との差はあったか。うーむ。当日、アカギ掲載の陣営のコメントも、幾分控えめ。結構、過大評価なのかもしれない。
エムジーシューマは2着。本当に強い。しかし、この上には、リキアイフルパワーという大きな存在がある。リキアイフルパワーを凌駕するほどの強さは?そこまでは厳しすぎる。リキアイフルパワーの天下は、当分続きそうな雰囲気であった。
そのリキアイフルパワーが、当日JRA日経賞に出走した。高崎最強馬としてその走りに期待して見ていた。僕は、充分好走できる余地はあったと考えた。その根拠は、あの高崎大賞典のレースを見て感じた強さである。あの勝ち方は、半端無く強かった。この馬の最強時代の幕開けとともに、飛躍への一歩でもあった。
しかし、レース展開は思いがけず、吾妻小富士オープンと一緒。離れた後方を進む。うむ、よくわからない。結構すんなりついていけるかなと思っていたが、やはりG2,そこは甘くなかった。例によって、そこから追い込んでの6着。よく6着まで追い込んできたものだ。普通なら、向こう正面から仕掛けていたので、侭で終わってもおかしくない。それを、あれだけ外を回ってしぶとく脚を伸ばしてきた。高崎最強馬としての存在を十分にアピールしたのでは。僕はそう思うのだが・・・。PAGETOP

高崎皐月賞
高崎競馬も新年度に突入。その緒戦は、ゴールデンウィークシリーズの皐月賞となった。今年は曜日の配列が良いので、ゆっくり観戦と行きたかったが、渋滞に巻き込まれ、多少出鼻をくじかれた格好となってしまった。
とはいえ、メンバーは期待が持てたので楽しみにしていたが、やはりと言うべきか、ロイヤルブリッジは、栃木のしもつけさつき賞に回ってしまった。1着賞金が600万円と、高崎の倍となれば仕方がないが、予想されたこととはいえ、残念な気分も否めない。そのしもつけ皐月賞は、ベラミロードとの一騎打ちが予想された。これまた当然ではあったが。
こうなった以上、高崎皐月賞の本命はイズミカツリュウ以外にいない。この馬こそ、期待通りの成長を見せてくれている、最大の期待馬と言えた。果たしてその成績は、高崎弥生賞で本当にデビュー戦以来の勝ち星をマーク。その次走には中央競馬山藤賞に出走。その結果は、決して満足のいくものではなかったが、失望させる結果でもなかった。このレースはビデオに撮って観戦したが、そのレースぶりは、「この馬らしい」ものだった。好位4番手キープしたものの、そのまま。確かに勝った馬には突き放された。かといって、この馬とてジワジワ伸びていたのだ。ペースについて行けさえすれば、この馬の真骨頂、バテない強みが出るだろう。そう思わせてくれたレースだった。
まあ、中央500万下に負けたのは事実なのであまり大きな事も言えないが、高崎所属馬の存在感はアピールできたと思う。ちなみにこの週は、ウイナーズキシュウ、タマルファイターと、揃って掲示板をキープしていた。うん、なかなか強いじゃないか。この調子で頑張って欲しい。
イズミカツリュウは、過去に何度も書いているが、デビュー戦を見ていると言うこともあって注目してきているのだが、そのときに感じた「大物感」が、しばらくなりを潜めていた。三才優駿3着、続く4才2クラスで2着。この結果から、僕の感じた期待というものが過剰評価ではなかったものか、と思ったものだ。しかし、青峰特別2着でその存在感を再び取り戻した。ロイヤルブリッジには突き放されたが、バテない強みが距離延長で真価を発揮しはじめていた。
そして今日は、距離2000M。中央でのレースぶりを見れば、好位追走は当たり前。ハナを切ってしまうことさえ、十分にあった。もう、相手探しでしょう。
その相手筆頭が、トップバルだった。いや、見栄えのする馬で、思わず買ってしまいたくなる。実際、他の有力馬が、ミスメロディ、ミナモトエリモと言った牝馬であったので、トップバルを買ってしまった。この馬も、青峰特別のレースぶりから、2000Mでの期待は大きかった。まあ、前走宇都宮で5着に負けているし、あてにしづらい馬ではあったのだが。元々厩舎の期待は大きい馬なので、この相手ならいけると思ったのも当然で、実際1番人気であった。あとの有力馬は、ミハタオウジャ、ケーオーボーイが宇都宮に回ってしまい、これはと言う馬はいなかった。
レースは、メジロティアラがとばしたおかげで、極端なスローにはならなかった。その番手を、イズミカツリュウがキープ。これなら、絶好の展開となった。あとはトップバルだが、出遅れて、中段後方。これではきつい。この馬が出遅れて、盛り返すだけの強さがあるとは思えなかった。切れる、バテないなどの強みに欠ける。これは、今までのレースぶりを見ればそう思ってしまう。残念ではあったが、馬券は1周目正面スタンド前で半ばあきらめた。あとは、レース自体に注目することにした。
展開が動いたのは、人気薄のニッポーフレミヤが捲っていった3角手前。おいおい、こんな強い馬がいたのかい、と一瞬疑った。しかし、間違いない。逃げたメジロティアラはバテて後退した。イズミカツリュウが先頭かと思いきや、ニッポーフレミヤも並んでいた。相変わらず、きついね。このまま並ばれてしまうのか。そう思うもつかの間、直線に入り先頭に立ったイズミカツリュウは、今までとは違い後続を突き放していた。番手からの、直線入り口での抜けだし。しかも、突き放す。この馬の強さをここまで見ることが出来たのは、デビュー戦以来か。突き放したという点は確かにそうだ。しかし、デビュー戦では、中段から向こう正面で鞭が入っていた。そこからの追い込みだった。しかし今回は、自力での圧勝。
この勝利は、ロイヤルブリッジ不在とはいえ、強かったと言える。イズミカツリュウが、馬体を絞って(デビュー時512kg→皐月賞時499kg)ついに本格化したといえる。まあ、この先さらに成長してくれることを期待したいものだ。この馬には、それだけの素地があると思う。あと、2着は、遅れること8馬身、ニッポーフレミアが、ミナモトエリモの追撃を振り切って粘り込んだ。うーむ、この馬は、とてもじゃないけど買えないぞ。まあ、初距離が幸いしたのかな。この先どういうレースを見せてくれるか。しかし、イズミカツリュウが抜きん出たことは間違いのないところだ。
さて、宇都宮に回ったロイヤルブリッジ。ベラミロードの超スローペースに引っかかり、あっさり逃げ切りを許し、初黒星の2着。はっきりいえる。あのレースでは、ベラミロードに勝てるはずがなかった。わざわざベラミロードにつきあってしまい、宇都宮のコースを考えれば、上がり勝負で敵うはずがなかった。ベラミロードはマイペース。脚をじっくりためた。果たしてロイヤルブリッジは、引っかかっての2番手。超スローとはいえ、ベラミロードが強いのは疑いようがない。その馬の後ろでつきあってしまっては・・・。あれは行くしかなかったのでは。せめて併走してペースをあげていれば。今日のレースぶりではベラミロードに勝つ余地はなかった。納得いかんぞ。
これでロイヤルブリッジの評価はどうなるのか。今日は完敗だったが展開一つでどうなっていたか?まだはっきりとはわからないが、成長度という点で、懸念された早熟性を見せていることは否めない。徐々に着差を詰められていたし。ついには、このレースでの完敗。うーむ。これで、高崎4才馬の序列は変わったのだろうか?いや、それでもブリッジはまだまだ地元では抜けているのか。それはいずれわかるだろう。今度見に行くときは、地元で走って欲しいものだ。まあ、これで楽しみが増えたので、これからの盛り上がりに期待したいものだ。
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高崎ダービー
この日は、ことのほか楽しみだった。高崎4才陣の期待の星はどの馬か?まあ、最大の期待馬は、イズミカツリュウな訳で。この馬のレースこそが、最大の注目だった。
今回は、事前情報をシャットアウトしたので出走馬は知らなかった。出ないだろうなあと思っていたロイヤルブリッジは、やっぱり回避。え、理由?なんとなく。なんか、この馬にはことごとく期待を裏切られているので・・・。しかし、予想していたとはいえ、残念。この馬が高崎4才最強であるのは間違いないのだから。いずれは、全国区で名を馳せて欲しい。これは裏切られないだろう。
さて、レース当日。朝の豪雨で馬場は不良。これは時計が速くなる。不良馬場のおかげで馬券はハズシまくり。ダービーまでオケラ。まあ、ダービーは当たるだろう。なんて言っても、1点で堅そうだったから。それでは、出走馬コメント。
筆頭はイズミカツリュウ。言うまでもなく、皐月賞馬。遂にブレイクした大物(?)。いや、この馬のレースは1月10日のレースと、弥生賞以外は見ている。JRA山藤賞も見た(前回観戦記参照)。ここまで追いかけられた馬も初めてなので、思い入れが大きい。返す返すも、デビュー戦のインパクトが強くて。ほんと、たまたま見ることが出来て幸運だった。これがもし他の馬だったら・・・。デビュー戦圧勝した馬は、他にもいるだろう。ロイヤルブリッジにしてもそうだし。ただ、イズミカツリュウの場合、雰囲気が他を圧倒していたのだ。だからこそ、期待に違わぬ活躍を見せているのだ。そして、遂に皐月賞の栄冠を手にした。ただ今回、その皐月賞以来。ちょうど2ヶ月半。アカギにも、この点がどうかということが書かれていた。それについては後に回し、他の出走馬について。
続くは、ウィナーズキシュウ。この馬見るのは初めて。レースも見たこと無い。ただ、4/18JRAのレースの直線だけを見たが、これがなかなか。出遅れたらしく後方からだったが、3−4角−直線と、差を詰めているのだ。それも、高崎の馬らしく、実にジワジワと。このレースが1200Mだったことが、この馬の強さを僕の中で決定づけた。当日特にインパクトはなかったが、まるい感じの馬体だったのが印象的だった。もしこの馬が勝ったら、ウィナーズサークル産駒の筆頭代表馬だなあ。そんなことも考えたりしながら、馬券は、この2頭の1点勝負だ。
他の馬は?ミハタオウジャ。タヤスアゲインの弟。この馬は、中央交流レースでマイネルフォワードにハナ差負け。このハナ差は大きい。認定馬でないこの馬に賞金百万円は獲っておきたかっただろう。ただ、しもつけ皐月賞3着で力を見せたものの、その次走、北関東ダービーでは8着。これで2着だったら、本命だったか?しかし、好走が十分に考えられる実力の持ち主だ。あとは、気性難ケーオーボーイ。強いのだろうが、如何せん近走いまいち。中央常連グランドゼファー。中央での走りぶりが冴えない。地元でも、とてもじゃないがトップクラスではない。前走ウィナーズキシュウの2着も、離されたもの。買えない。皐月賞2着、波乱の立て役者ニッポーフレミヤ。何故か、眼中になかった。あのレースは、イズミカツリュウ以外その他大勢だったし。だから、馬券も余裕で外しました。
気になる栃木勢は?今年も来ました。ただ、トップ馬ベラミロードは早速古馬に挑戦している。いや、殴り込みかな?それほどにまで強いと思う。やっぱり4才トップで大差で勝つ馬は、力自体が違うのだ。今更ダービー2つ獲っても、といったところか?そのベラミロードから遙かに離れた次位グループからの参戦だった。逃げ馬ダテノテエム。ベラミロードがいなければ、すんなり逃げるだろう。ただ、それでどこまで?気になるのが、メップダイオー。ベラミロードの北関東ダービーの2着。1.8秒千切られてはいたが。しかし、この馬が勝つようでは・・・。そう、高崎としては、容易ならざる事態だ。気にはなったが、その思い強く、切った。他にも出走馬はいたが、この辺で。
さて、気になるのが、皐月賞以来となるイズミカツリュウの状態。馬体重自体、プラマイ0。しかし、非常にやばいことに・・・。胸前がひどく薄い。がっしりしていた胸前が嘘のように萎んでいた。見た感じ違和感を感じたのだが、他の馬と比べてみると、それはあきらかであった。アカギによれば、短期放牧明け。確かに乗り込んではいたのだろうが、これはほんと、やばいと思った。しかし、この馬の力を見込んで、馬券の変更は無し。そう、この馬に勝って欲しかったからこそ、である。
レースは、ダテノテエムの逃げで進む。予定通り。グランドゼファーを置いて、イズミカツリュウ3番手。これも予定通り。こりゃあ皐月賞の再現かな、そう思ったのもつかの間、ケーオーボーイが引っかかっていた。かなり突っかかっており、イズミカツリュウはそれと併せる形。あんまり良くないね。例によって、視点は、イズミカツリュウのみ。ウィナーズキシュウは、5番手だった模様。しかし、イズミカツリュウ失速が場内実況で響いたのが、3角。おいおい、嘘だろ?確かに手綱を開いて仕掛けていたのは見えたのだが。ここから伸びるのがイズミカツリュウだったが、この日はここでレースを終えた。信じられん・・・。
直線になっても、ダテノテエムが逃げ、ケーオーボーイ、メップダイオーがそれに続く。栃木のワンツー?まさか・・・。しかし、ミハタオウジャが脚を伸ばした外から、鋭い追い込みを見せた馬が。他でもなく、ウィナーズキシュウ。いや、なかなか強烈だった。牝馬のド根性か。場内実況が伝えた。「牝馬のダービー制覇は、ミサトメモリー以来」、と。
イズミカツリュウがブービーでゴールしたのを見て打ちひしがれていた私にとって、この放送が耳に入ったとき、はっと思った。ミサトメモリー以来・・・。ミサトメモリー・・・。そう、ウィナーズキシュウは、あのミサトメモリー以来の牝馬のダービー馬となった。それも、栃木の2位グループ、地元のトップクラスの牡馬を抑えて。そうか、この馬にミサトメモリーを見ることが出来るのか。そう思った瞬間、素直にこの馬のダービー制覇を喜びとして受け止めることが出来た。なんといっても、イズミカツリュウのショックが大きかっただけに。
ここで先にイズミカツリュウの敗因を考えてみた。第一には、体調不良。これは、皐月賞以来、放牧明け、馬体重プラマイ0,パドックでの不安、という根拠がある。放牧に出したと言うことは、順調に使えないほどの疲労があったのだろう。これは、この日までレースに出ておらず、ずーっと一抹の不安として引っかかっていたのだが。それが図らずも最悪の形で露呈してしまった。そう考えるのが一番楽。しかし、シビアな見方をすれば、「力不足」。これを書くのは辛い。これを認めたくないからこそ、体調にその敗因を求めたいのだ。しかし、あえて書いてみる。イズミカツリュウは、デビュー戦追い込んで勝った。この時が、かなりのハイペース。アカギだと、ミドルペースになっているが、自分で見た限り有力馬がスピード馬だったことや、先行馬が直線歩いていたのでハイペースと判断している。つまり、イズミカツリュウはペースについていけなかった。そう、スピード不足。これが、不良馬場でのハイペースダービーの3番手をつけていたのだ。2000Mでのハイペースは珍しい。それに追走したと言うことで、末を失ったのでは?この馬が、2000Mを2分15秒台でしか走っていないのは、紛れもない事実だ。そのことから、スローペースで他を圧倒した皐月賞のようなレースしかできないのでは、といった疑問が出てきた。もしそうであるのなら、力の限りが見えてしまう。これがその通りでないことを証明するには、今後のイズミカツリュウのレースを見て判断するしかない。しかし、少なくとも山藤賞のレースを見る限りペースを苦にするタイプとも思えないのだが。そうならば、体調が最大の敗因となるのだが。いずれにしても、この馬に対する思い入れは常々書いているように大きいので、是非大成して欲しい。次も見に行くだろう。
話を、ダービーの時計に向けてみる。な、なんと、2分11秒2。これは、ロイヤルハーバーの
群馬記念で出されたレコードにコンマ6秒差。こんな時計、見たこと無い。これは、ほんと、私にとって衝撃的だった。高崎=時計遅い。これは仕方のないところなのだが、前述イズミカツリュウ2分15秒を見ても遅いと思う。こうなってしまうのも、道中スローで進むのが高崎長距離(?)戦の定めだったから。なら、自分でレースを作ってしまえ、というレースをしたリキアイフルパワーの大賞典こそ、真の強さを感じたレースだった。この日のダービーは、不良馬場と、栃木のダテノテエムが逃げたことによるハイペースによる好時計だったが、時計自体驚異的なので、ここに、ウィナーズキシュウの強さを求めても異論は無かろう。本当に凄いぞ。
さて、この日の驚きは、これにとどまらない。栃木の馬にだけは勝って欲しくないと言っていた若い女性がいた。いや、変わったものだ。こんなこといっているのは私だけかと思っていたが・・・。しかも、若い娘が、だ。かなりのマニアだね。いや、凄いと思うよ。こんな事無かったし。直線で絶叫していた。「キシュウー!」ってね。こういうファン層を拡げていかないと。高崎競馬の現状がかなり悲惨(特に賞金)なだけに。
ちなみに、ダービーは、JRA菊花賞トライアル代表馬選定レースだった。この響きが色褪せてしまったのは何時からだろう。かつては胸躍らせていたのだが。今や、高崎の名を轟かせるのはJRAだけではなく、統一グレードレースもあるのだが、幾分かの寂しさは否めない。JRA4才クラシックトライアルに出走したのは、秋華賞を加えるのなら、ラヴミードゥー以来いない。って、去年の秋か・・・。つまり、ロイヤルブリッジが、うーむ。
ともあれ、ウィナーズキシュウがミサトメモリーになるには、今年の大賞典2着か!?JRAでは先行して大敗しているように、追い込みに活路を見いだせれば。そう、ミサトメモリーがそうだったように。大いに期待しよう。PAGETOP

スプリンターズ賞
ダービーから早1ヶ月。今年も、お盆開催の時期を迎えた。お盆といえば、このレース。スプリンターズ賞です。
去年の観戦記を読み返すと、入場者が多い、と書いてあったが、今年は・・・。お寒い限り。これはやばいでしょ。状況は悪くなる一方のようだ。その理由は?いろいろあるとは思うが、やはり「スター不在」に帰結すると思う。これについては、「独り言」や、観戦記中でも書いてきたし、これからも書くが、ひとまずここでは深くは触れないでおこう。
この日の出走馬は、そんな状況の中でも好メンバーといえるだろう。僕の注目馬が出ていたからそう書けるのだが、それでもいいでしょう。なんといっても、イズミホーガンが出ているのだから・・・。
イズミホーガン。前年のこのレースの覇者。この馬は、ことごとく期待に応えてくれた馬だ。去年勝った後の観戦記で、「全国へ名乗ってほしい」旨書いたが、まさにその通りになったのだ。その詳細は、
独り言にて触れてますので、ご参照ください。ともあれ、この馬にかけた期待は、半端無く大きく、それ故に、その成績に一喜一憂したものだ。しばらく休んでいたこともあって、その消息は知らなかったが、宇都宮の1500Mで負けてました。やばい・・・。その後、休養あけの三国峠でも、3着!いや、びっくりしました。なんといっても、そのレースに勝ったのが、ラヴミードゥーだったことも、驚き。ラヴミードゥーに負けるようでは・・・、正直そう思った。しかし、救いを求めれば、休み明けだったということ。イズミカツリュウがそうであったように、十分仕上げてあっても息が持たなくなるものだ、そう考えればこのレースこそ、まさに正念場だったわけだ。スプリンターズ賞2連覇。イズミホーガンに課せられた使命であった。
さて、イズミホーガンが敗れた三国峠1,2着馬もそろってこのレースに駒を進めてきた。1着馬、ラヴミードゥー。前年のオークス馬。その後、碓氷峠クラスで苦戦していたが、何で三国峠勝ったのかな?オークス馬であり、JRA重賞にも出走したこの馬には失礼だが、近況があまりにもパッとしない。今回は、三国峠より1ランク上のレース(本来なら、2ランク上でなければいけない・・・)。馬券的にはいらない。いるのは、2着馬、カンノンシルバーだ。この馬こそ、注目の上がり馬だ。その成績10・6・2・5が示すとおり、安定した実力を秘め、ここでも十分通用する下地はあった。強いのは間違いないが、なんといっても、碓氷峠クラス。ここで、今までの自分では考えられない思考が生まれた。「上がり馬こそ」何度そう書いたことだろう。しかし、この日に限って、「走ってきた相手が・・・」と考えたのだ。そう、馬券戦略的思考が、高崎のスター候補生への期待を上回ってしまったのだ。いや、何故?最近、自分の中で盛り上がりに欠けていたのは否めない。下級条件戦での賞金の低さ故、昇格が難しい今、上がり馬に期待するのがむなしくなってきていたのだ。
上がり馬が「上がって」これない。冗談抜きで、そうなのだ。イズミホーガン。この馬の格付けは、B2。おいおい、ほんとかな?これは、厳然たる事実。この馬の獲得賞金が、未だ1000万円に満たない。それは譲っても、B2?なんで?これが、このレースにも影響しているのだ。それは、後に触れます。
ほかの出走馬にも触れなくてはいけない。ホオエイスペクター。出たっ!やったねー。ついにスプリンターズ賞の舞台へ!この馬の本領を発揮するのはこの時。ただし、休み明け。これは厳しい。イズミホーガンですら、敗れているし。しかし、馬券は買いました。他が、ダイワトニービン。この馬は、いまいちはっきりしない。トニービンなだけに、高崎向きとは思えず、強いイメージがないものの、きてもおかしくないだけの力はある。それ故、この馬を対抗として厚めに買ってしまった。ビワセイハ。この馬は、メジロモネと同じイメージだが、そこまで強くなさそう。前走赤城山で負けていることからも、切れる存在だったが、この日はおかしい、買ってしまった・・・。ここにも、馬券的思考が現れる。この馬が来てしまったら、希望がなくなる、しかし、来る可能性が高い(そう思った)、来たときは、馬券的中だし、いいか。そんな逃げ道を作っておいたのだ。すっかりすさんでしまった(涙)。さて、レースに行きます。
当然、イズミホーガンの逃げで、レースは幕を開けた。そういえば、去年は、マルヨシポエムがいたっけ。さしたる逃げ馬がいなかったし、この馬自身、少林山で逃げてることからも、逃げ切りが濃厚となった。イズミホーガンは、スピード馬なのだ。ただ、少林山の時は、ヒロベストが強かった。故に2着に負けているが、今日のメンバーなら、大丈夫でしょう。本来なら、ホオエイスペクターが絡むところだが、行きっぷり悪く、6番手くらい。これでは、無理。ホオエイスペクターは、誠もって残念ながら、1コーナーで終わっていました。
変わって行ったのが、カンノンシルバー。この馬も強力な先行力を持っている。オープン初出走(どこからがオープンなのかな?)でいい感じだ。それに続くのが、ビワセイハ。ラヴミードゥー。ダイワトニービンは、後方から。逃げているのが、イズミホーガンなだけに、この位置ではきつい。
レースが動いたのは、3角手前。ダイワトニービンが進出するものの、イズミホーガンのペースが上がる。追走カンノンシルバー、ビワセイハを突き放したのだ。おお、これは!逃げ圧勝か!?そう思ったが・・・。直線に入って、イズミホーガンの脚色が鈍った。差は詰まった。カンノンシルバーが、驚異の根性で追いすがる。これには驚いた。
まさか、差されるのか?しかし、イズミホーガンは、脚色が鈍ったとはいえ、歩いた訳ではない。カンノンシルバーの抵抗を1馬身1/2抑えてゴール。スプリンターズ賞2連覇の使命を見事クリアした瞬間だ。2着は、カンノンシルバー、3着ビワセイハ、4着ダイワトニービン、5着ラヴミードゥー。うーん、人気通り。馬券は・・・はずれ!
さて、ここで、イズミホーガンB2のからくりに触れてみる。格付けB2故、イズミホーガンは斤量54KGでの勝利。カンノンシルバーは、53KG。では、ダイワトニービンは?56KG。そう、2KGのアドバンテージが、イズミホーガンにはあった。これでいいのだろうか?今ひとつ腑に落ちないものがここに残ってしまった。イズミホーガンが2連覇したことはほんと、嬉しいし、走破タイム1分35秒5は立派だと思う。自身の持ち時計も縮めた。馬場も、重発表だったが、稍重に近いくらい乾いていた。力は当然認められるものだ。ただ、斤量だけが・・・。
そう、イズミホーガンが進むべき道、それは去年と同様。全国クラスへの挑戦。これを果たしてくれるのは、リキアイフルパワーの他は、この馬しかいない。なんといっても、去年の実績がある。獲得賞金700万円(!)で挑戦した、全日本サラブレッドカップ。あの興奮は忘れない。今年も夢を見させてくれ。東京盃あたりは、適鞍だと思うのだが。
さて、2着のカンノンシルバー。去年の2着が、ヤスノウイニングだっただけに、今後については何ともいえない。ただ、この馬の根性はしっかり見届けた。休み明けで惨敗したホオエイスペクターとともに、注目の1頭だ。とりあえず地元の特優で実績を積んでからだが、頑張ってほしい。あっさり転入馬に負けてしまわないように!
いろいろ書いたが、ともあれ、イズミホーガンは復活した。去年の興奮が今ここに。盛り上がりに欠けていた自分の中で、徐々にあのころの興奮がよみがえってきた。うん。ダリア賞もあるし、高崎もこれからでしょう!(この日の新馬戦は、注目馬無しでした・・・)PAGETOP

妙義山特別
夏が過ぎ、早くも9月。前回スプリンターズ賞に続き、今回は特優で高崎オープン馬の現状を探ることにした。去年もこんな感じだったような・・・。去年は、ミルクカップで、リキアイフルパワーの復帰戦だった。さて、今年の目玉はといえば!
うーむ、ビッグショウリですか。9才馬にして、JRAG2優勝が光る。問答無用、強いでしょう。ええ、馬券も買いました。でも、これでは満たされない。ビッグショウリに挑む馬は?
相手筆頭。タマルファイター。いやあ、出てきました、JRA2勝馬。で、地元では??トップクラスとなるといまいちだということは、みなさんご承知でしょう。完全に芝向き。これは、前走BSNオープンで不得手の2000Mで5着に粘った走りを見ても改めて明らか。それ以前の走りは言うに及ばず。早熟の心配も何のそのである。本当に、この馬が残した功績は素晴らしいと思う。詳しくは、独り言、もしくは平成9年番外編あたりを参照してください。
しかし、それは返してみれば、地元コースで大成できないという、皮肉な結果を生み出してしまった。ただ、今回ばかりはJRA吾妻小富士オープン勝利から初の地元出走。そう、これは新しいタマルファイターが期待できるということ。ひょっとしたら、馬自身の強化がJRA勝利をもたらせたのかも。となれば、地元でも好走できるくらい強くなっているのでは?その期待は、確かにあった。しかし、タマルファイター−ビッグショウリの馬券は、一本かぶりの人気となっており(当然か)、その日マイナスを喰らっていた自分には買えなかった。
では、ビッグショウリの相手は?ラヴミードゥーでしょう。実を言ってしまえば、この馬にはあまり期待してなかった。前走が、スプリンターズ賞5着。オークス馬であるものの、碓氷峠で負けてるし・・・。では何故かと言えば?アカギ紙の陣営のコメントを見て、考えが変わった。曰く、「前走初のオープンで5着なら上出来」と。そうか、ということは、この馬も、ひょっとしたら強くなっているのか?成長過渡期といったところか。タマルファイターとともに、5才馬。タマルファイターは、信頼の段階で今ひとつだが、この馬は面白いかも。なんて言っても、オークス馬。
まあ、他の馬は、追い込みのスーパーオッティが面白いかな、位。ヤスノウイニングは、どうしてもここではかなり見劣ってしまう。去年のスプリンターズ賞はそれで痛い目にあっているが・・・。まあ、今回も買ってません。あと、コラソン。休み明けで調整不足は明らか。体重減る一方だし。それ以前に、この馬もどちらかといえば、ヤスノウイニングに近いイメージ。ヤスノウイニングよりは強いと思うが。
結局、ビッグショウリが連を外すことが全く考えられなかった。確かにこの馬も休み明け。9才馬のこの馬にいいように勝たれては、高崎に希望はないのだが、それが現実だということを思い知らされてきた今、かつてのような希望に燃えて応援していた自分はもういないのか・・・。やばい兆候かな。そうならないためにも、数多く高崎に足を運ぶことが僕のするべきことだろう。3才戦も始まっているのだから。
レースは、タマルファイターが逃げた。ブリンカーをつけてやる気が伺えた。これで果たして逃げ切ることができるか?番手ビッグショウリ。コラソン。ラヴミードゥーは、中段。これなら、ビッグショウリ楽勝かな。逃げようと思えば逃げれたくらいの行きっぷりに見えた。コラソンは、早々に脱落。3角手前で、ラヴミードゥーが捲りにでる。前にいるのはビッグショウリ。その前を、タマルファイターが逃げている。とても捲りきれるものじゃない。しかし、凄く手応えが良さげ。タマルファイターと並んで直線へ。その後ろにビッグショウリ。いつでも抜けるでしょう。
しかし、前方での激しい叩き合いを見ていたビッグショウリは、そのまま伸びることはなかった。鞭使ってなかったもんなあ。脚が悪いのかな?レース前、歩様がぎこちないような気がしたのだが。
さて、2頭に叩き合いを制したのは、逃げたタマルファイター。アタマ及ばずラヴミードゥー。ついにやった!タマルファイターが一皮むけた瞬間だった、のか?タマルファイターが高崎で勝利をあげた。メンバーが落ちるとはいえ、特優戦だ。三国峠じゃない。しかも、ビッグショウリを下しての堂々たる勝利。そう考えることもできるが、あくまで、ビッグショウリが自身の不調もしくは衰えで凡走したとも言える。どっちか???ラヴミードゥーが見せた捲りを見ると、この2頭の5才馬の成長が見て取れた。いやあ、強くなったものだ。これで楽しみは間違いなく増えた。
これら2頭に立ちはだかるのは、イズミホーガンか。とにもかくにも、この日のメンバーより強い馬はまだまだいる。ただ、ビッグショウリを破った事実。これは堂々とした勝利だ。馬券は外れたが、じわじわと、期待というものが芽生えてきた。もっと実際にレースを見てみたい。こんな気がしてきたのも、久しぶりだ。
この日の新馬戦、ブリリアントヒメという馬が逃げ差し返しという根性を見せた。このうまはなかなか。強い可能性はあるが、もう一つインパクトが・・・。やっぱり、ぶっちぎって勝った馬の方がどうしても視覚的にインパクトが強い。まあ、今年も3才優駿は行くだろうから、それまではお楽しみといったところか。
しかし、この日の注目は新馬戦に非ず。7レースA平場戦。普段は(まあ、この日もそうなのだが)高齢馬の顔見せ的なレースだが、あのビクトリーシーザーが出ているではないか(ちなみに、去年のミルクカップ2着馬トモノイナズマも出走)。ビクトリーシーザーについてはほんと、この馬は高崎競馬の歴史にとどめておかなくてはいけない馬だ。それくらい素晴らしい馬だ。その馬がついに平場降格。本来なら悲しいことだが、不思議とそんな気はあまり起きなかった。ビクトリーシーザーが現状でオープンで勝つことがほぼ不可能となったことは、当然認めていた。よって、このA平場降格となった今こそ、勝利という2文字がシーザーのもとへ!そう、今でも現役で走っている以上、勝っている姿をこの目にとどめておきたい。
このレース、本命は当然シーザー。相手が違いすぎる・・・。しかし、JRA900万下から転厩初戦のウインディライトが強敵か。本来なら、これが強敵では涙ものだが、如何せんシーザーとて休み明け。しかし、しかしである。やはりシーザーは逃げ切った。最後は脚が上がっていた。しかし、苦しいながらもウインディライトを退けた。向こう正面でペースをあげ、追走馬の追撃を許さなかったときは、圧勝も見えたのだが。やっぱりビクトリーシーザーは凄い。本当に頭が下がる。いつまでも元気で走っていて欲しい。頑張ってください。
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東国賞
今回は、初観戦となった東国賞に足を運んだ。高崎古馬陣の層の薄さは気になっていたのだが、平成4年以降この時期高崎に行ったことが無く、年末、春、お盆とサイクルが決まっていたので、1度は見ておこうと思った次第である。
群馬記念が交流重賞となって5月5日に行われるようになって創設されたこのレース、初代覇者はなんとビクトリーシーザー。以後、ホースフォース、ヒロベスト、ダイワトニービンと続くが、これに続く馬は如何に?
出走メンバーを見るなり、結果がわかってしまった。1着メジロモネ、2着エムジーシューマ。これでいいのだろうか?他に馬はいないのかな?いました、イズミカツリュウ。何となく出てくるだろうとは思っていたが、実際出てくると、期待してしまう。前記2頭の壁が厚いのはわかっているのだが。
イズミカツリュウは、ダービー惨敗以降、精彩を欠いている。皐月賞の圧勝は、相手が極端に弱かったことに起因してしまうのか。そうではなく、馬自身の力によるものであることを証明してもらいたいのだが、なかなかそうはいかないようだ。現実的に見て、イズミカツリュウが勝つのはとてつもなく厳しい。他の出走馬はいうに及ばず。いや、ほんとやばいって。全く活気が無い、高崎古馬である。
果たして、レースは予想通りの結果となった。エムジーシューマが逃げ、イズミカツリュウがこれに続く。ダービー同様、余裕がない。この時点で、エムジーシューマを抜くのは無理となった。メジロモネが、向こう正面から動いて、あっさりエムジーシューマをとらえゴール。そのままエムジーシューマが2着。追い込んだチャームスクール、スーパーオッティが3,4着。前年覇者ダイワトニービンが5着。イズミカツリュウは、コーヒーブレイクにも交わされ7着。まったく予想通りで落ち込みようもなかった。なんか、見慣れた光景というか、今更といった感じだ。
こうも投げやりになりたくもなるこの結果だが、高崎最強馬はここにあらず。そう、リキアイフルパワーだ。復帰戦ミルクカップを勝ったあと、東海菊花賞に登録。去年の二の舞には成らず(白山大賞典補欠)、今回は出走してくる。ここはあっさりも十分でしょう。そう、この馬の強さは、高崎大賞典で見せた走りで凄みを増した。あの走りはすべて馬自身の強さによるものだ。あれだけの強さは間違いなく全国クラス。ほんと、本命でしょう。好走できそうといった話の馬じゃないと思っている。ついに全国進出。今後の活躍が非常に楽しみだ。
ただ、リキアイフルパワーに続く馬が全くいない現状はいかにも物足りない。メジロモネ10才。エムジーシューマ9才。これはまずいって。考えてみれば、ここ数年、栃木にいいようにやられていた。そう考えると納得。最強世代は平成8年4才だった。そうか、もう7才になってしまうのか。その世代でも、レイカランマン、エビスローマンはもはやいない。うーむ、やっぱり期待するは現4才馬。ここから大きく羽ばたく馬が出てくるのか。
イズミカツリュウが先行して結果が出ない。以前先行してくれと言った手前無責任なのだが、デビュー戦のようなレースをもう1回見てみたい。中段待機で、向こう正面からがんがん仕掛けて追い上げる。うーん、いずれのレースでも、馬自身の力がなければ勝てない。厳しいが、まだ菊花賞がある。その菊花賞、ヨシノキングに匹敵すると言われたトップバルが驚異の成長を見せている。他の出走馬が想定できないが、トップバル本命が堅そうだ。このレースはかなり面白そうだ。11月21日。行くでしょう!
さて、古馬陣の層が薄いと嘆いてばかりでも仕方ないので、前向きな姿勢で見ていけば、いいこともあった。東国賞翌日、神無月特別で、ホオエイスペクターが見事復活。中央500万下を撃破。2度目ですか。念願のオープン入り後、近況さっぱりだったので、あきらめていたのだが・・・。かなり人気も落としていたようだし(12頭中9番人気)。まあ、相手が中央500万でも負けた場合を考えると良かったと思う。しかしながら、カンノンシルバーの惨敗はいただけない。マルヨシポエムにやられてしまったようだ。マルヨシポエムはとんでもなく速いので、普通についていけばきつい。まあ、仕方が無いとも言えるが、マルヨシポエムがいて初めて生きる馬もいるから面白い。そう、イズミホーガン。
イズミホーガンがいつの間にか逃げ馬になってしまって、信濃特別でよもやの取りこぼしをしてしまった。この結果には落胆させられた。しかし、何で逃げているのかな?スピードの違いかな。いや、結構無理している気がする。そうでなければ、去年見せた強さがねえ。逃げて取りこぼしてばっかりなので、イズミホーガンが出るレースにマルヨシポエムは欠かせない。そうなれば、どの馬も追い込んでこれないと思う。そう、去年のスプリンターズ賞のように。
話がそれてしまったが、それも、東国賞があまりにも結果が見えていたため。今後の古馬に期待と言うことでご理解いただきたいと思います。そろそろ年末。新世代にも期待したいところだ。
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北関東菊花賞
前回に引き続き、北関東菊花賞も初観戦となった。このレース、かなり楽しみにしていたレースで、中でも、イズミカツリュウの巻き返しに期待した。
今年の4才世代は、イズミカツリュウのデビュー戦以来ずっと注目してきたが、ロイヤルブリッジの戦線離脱、ウイナーズキシュウの金沢移籍など残念な出来事もあったものの、この日集結したメンバーはなじみの馬ばかりだった。
イズミカツリュウはいうに及ばず、「タヤスアゲインの弟」として有名かつ、それに違わぬ力を見せているミハタオウジャ。この馬は、2月のフェブラリー特別での走りを見て以来注目してきたが、あのしもつけさつき賞3着でその実力を遺憾なく発揮した。宇都宮での好走が光るケーオーボーイ。前走しもつけ菊花賞、あのベラミロードの2着、しかも3馬身差。当然外せない。
しかし、ここに来てのトップバルの充実ぶりはどうだろう。前走奥利根特別、2着ミハタオウジャに4馬身差をつけての完勝。3才からその素質は注目されてきたものの、今ひとつぱっとしないレースが続き苦しんでいたが、前々走JRAでの走りは4着だったものの見せ場十分。ともに実際見ていないだけに悔やまれるが、ここは一皮むけたと言っていいだろう。
そのほかは、4才オープンの常連エアーホースワン、オークス馬ミナモトエリモ、かつての評判馬コウエイサイレンス、シャドウカイザー。うーん、面白くなりそうだ。
さて、イズミカツリュウは前走東国賞で力の違いを見せつけられた格好だが、アカギを見れば、回復傾向にあるようだ。ただ、パドックを見てのインパクトは「あと一歩」と行ったところ。完調一歩手前、といった感じだった。まあ、そうはいってもダービーで見たときのようなひどさは全くなく、取り立ててどこが悪いというわけではなかったので、それ程心配はしなかったのだが。ダービー以来の低迷で人気をかなり落としており、狙い目十分。巻き返しの期待も込め、イズミカツリュウから有力3騎(ミハタオウジャ、ケーオーボーイ、トップバル)への馬券で勝負!
レースはエアホースワンが好スタートからハナを切った。イズミカツリュウが2番手。このパターンが定着してしまったが、今回は前がエアホースワンなので楽だろう。なんと、有力馬が全てこれに続く。馬券的にはこれ以上ない理想的な展開だ。心配はイズミカツリュウがダービーや東国賞のようにズブズブになるのでは?ということしかなかった。まあ、前がエアホースワンだから比較的安心していたのだが。なんと言ってもデュラブ産駒。2100Mを逃げ切れるとはとても思えない。
しかし、そうはいかなかった。2週目向正面、イズミカツリュウはかなり仕掛けており、前を捉えにかかった。うーむ、また沈むのか?いや、あそこからの仕掛けならエンジンがかかるはずだ。そうなれば、バテないで粘り込めるだろう。それがこの馬の最大の強みだ。
後続は次々と襲いかかるが、この日のイズミカツリュウはバテなかった。他の馬もかなり強力メンバーだけに突き抜けるまでは行かず、詰め寄られはしたが抜かれることはなかったのだ。しかし、勝ったのはイズミカツリュウではない。
そう、エアーホースワンが2100Mを逃げ切ったのだ。鞍上は米田真由美。にわかには信じがたい出来事だった。それは、この日多数詰めかけた観衆のレース後の状態を見れば明らかだった。皆呆然と立ちつくす。しばらくその状態が続いた。これはかなり珍しい光景だ。何故、エアーホースワンが・・・?
しかし、ここで冷静に考えてみよう。このレースの米田の騎乗は絶妙だった。たいがい超スローペースになるのが常の長距離戦。しかし、この日1周目スタンド前を見て驚いた。淡々と流れるようなレース運び。うーむ、スタートがよく、しかも1枠だったこともあり、馬なりの逃げだったのだろう。いくらエアーホースワンがデュラブ産駒とはいえ、元々4才オープンの常連、しかも近走は古馬に混ざって勝利するなど、力を付けていたのは間違いない。そうなれば、逃げ切りも十分可能、ということか。それにしても、あの逃げは絶妙としか言いようがない。ここは素直に米田騎手、エアーホースワンに脱帽するしかない。
エアーホースワンがこの日見せたパフォーマンスは、有力4騎が2,3,4,5着、しかも全て小差でおさまったことからもかなり評価できる。イズミカツリュウが抜けなかったのには多少の失望はある。やはり「あと少し」なのだろうか。しかし、これに道中ずっとついてきた3騎を持っても捉えることができなかったのだ。そう悲観するものでもないのだろう。ただ、馬券が2着軸の345着まで全て買っていたことで、こればかりはとても悔しかった。
ともあれ、米田真由美騎手初重賞制覇と言うことで、おめでとう!と、声を大にして言います。表彰式では心なしか目に光ものが見えた・・・。今まで苦しいことも多かったと思いますが、このレースで報われたことでしょう。ほんとうにおめでとう!
さて、4才戦線も終了。これからは古馬トップと戦わねばならない。高崎古馬陣営はリキアイフルパワーを除くと高齢馬が強力という望ましくない状態だ。この日走った馬の中から今後高崎トップで活躍する馬が出ることを切に願う。壁はかなり高いが、頑張ってほしい。それでこそ高崎競馬が盛り上がるのだから・・・。
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三才優駿
さて、このレースは毎年恒例となっているが、今年は今ひとつ期待感に薄い三才優駿となった。何故か?
今年に入ってNARのHP等、情報が多く入手できるようになり、それを見るにつけ、インパクトに欠ける馬が多いな、と思ってしまっていたからだ。それに加え、認定馬による、JRAへの遠征の多発とその結果。全く通用していなかった。そう、先が見えてしまったというか・・・。JRAへの挑戦も歓迎したいのだが、こうまでやられてしまうと、楽しみというものがなくなってしまう。うーむ、JRAへの挑戦は、G1へのチャレンジが出発点だ。それまでは夢を見たいものだ。
とは言っても、去年のロイヤルブリッジみたいな大物の出現を期待しつつ、しっかりレースは見てきました。そう、ロイヤルブリッジといえば、大井所属になってしまって、残念至極。もう、慣れてしまったか。これじゃあファンは着かないぞ。
さて、今年の3才馬では注目馬はいなかった。まあ、平成5年皐月賞に出ていたイズミタイセイの仔イズミコウリュウが密かにアツイ馬かな。実力的には2つ足り無さそうだが、逃げて大敗しているだけに、差しに回っての変わり身に期待した。あとは、調教でコラソンをちぎっていたスミノエース、差し脚強力のメイスイ。馬券はこの3頭だったが、あとはJRA葉牡丹賞を逃げて見せ場あったハイブリッジヤマトが人気になっていた。
レースは、ウインザゲーム、オウゴンボサツの逃げ争いで、ハイブリッジヤマトが3番手。スミノエース、メイスイは中段。イズミコウリュウは後方。控えたのか置かれたのか?まあ、思い通りの展開なので、化けるかもしれなかったが、結局は後方侭だった。
ウインザゲームを捉えたハイブリッジヤマトがそのまま押し切り、追い上げたメイスイは2着。スミノエースは意外なほど伸びず3着。
この日出走しなかった、雷電特別の勝ち馬デュエルハピネスは、登録を抹消していた。ティンバーカントリー産駒として期待馬だったが、残念だ。実際、何があったのか?
それにしても、去年が強烈だっただけに、今年の三才優駿はごく普通の印象。まあ、カリナンが勝ったときほどではないにしろ、「今後」に対する気持ちが今ひとつ乗らない。ハイブリッジヤマトが強いのは、疑いようもなく、青峰特別も有力となろうが、スミノエースも巻き返してくるだろうし、道営からの移籍馬がなんだか強そう。うーむ、来年の4才、前途は多難。
ちなみに余談、この日9才牝馬イッシンカグヤヒメが勝利。馬券も取ったし、なかなか嬉しかった。考えてみれば、今の時代イッシンカグヤヒメのような馬が高崎で現役を張っているというのは非常に貴重な事実なのではないだろうか。
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高崎大賞典
今年もついに終わり。大晦日恒例高崎大賞典だ。このレース、2年続けての観戦となったが、やっぱり2600Mは良いね。今年も見て非常に面白かった。いや、今年は特に、か。
この日の入場者は尋常でない数だ。前日、三才優駿を見ていただけに、そのギャップの激しさに驚いた。普段からこのくらいとは言わないけど、この半分も入っていないぞ。確かに、大晦日で暇だろうし、年に一度の大賞典なので足を運びたくなるのだろう。これらの人たちが高崎競馬を支えてくれる最後の砦だ。僕は残念ながら群馬県民ではないのでそうそう足を運べないが、なるべく行くようにいっそう心掛けます。
さて、これだけの人数を集めたスターはなんと言っても、リキアイフルパワー。そして、タマルファイターの出走も大きかっただろう。中央競馬オープン2勝(うち3才時1勝)。高崎在籍でのこの成績は他の追随を許さない。さすがに大賞典の馬券的には常々言っているようにねらえないが、単勝人気が2番人気。いや、僕はこれで良いと思った。これだけ知名度がある馬なのだから。馬を覚えてもらうのが競馬に対する興味の第一歩だし。レース内容もそれに恥じないものだった。
筆頭スター、最強馬のリキアイフルパワー。この馬が勝つとしか思えない。それだけこの馬の実力は抜けている。名古屋の東海菊花賞は不可解なレース。その実は、落鉄とのことだが、それにしてもねえ。まあ、まともならばあんなレース運び、着順にはならないでしょう。はっきり、それだけの評価をしています。まだまだ最強でしょう。しかもこの距離。負ける要素は、無い。
古豪メジロモネも参戦。前年、リキアイフルパワーの2着。この馬が頑張ってしまったらやばいのは、東国賞で書いたとおり。前走、宇都宮二荒賞で7着と、惨敗で人気を落とした。さすがに衰えは隠せず。ただ、この馬が活躍しても、メジロモネ自身が悪いのではなく、他の馬がふがいないと言うことなので、しかも今年の最大目標をこのレースに絞ってきただけに、来ても何らおかしくはない。むしろ、大賞典の距離を考慮すれば有力だ。
古豪もう一頭、エムジーシューマ。メジロモネとは逆に、二荒賞2着でその評価を尚のこと上げた。逃げて徐々にペースを上げて振り切るレースぶりは、ヨシノキングを彷彿とさせる(誉めすぎ?)。現状ではそれだけのアドバンテージが、他の馬よりあるということだ。強いのは間違いのないところ。しかし、大賞典、一筋縄ではいかない。ヨシノキングも歩いたこのレース、距離の克服はもとより、同型との兼ね合いに不安が残った。
菊花賞馬エアーホースワンも参戦。本来なら人気になって欲しい馬だが、あのレースを勝ったという評価が低い。恵まれた逃げ切りと思われているようだが、米田真由美の手腕によるところが大きかったのは間違いないので(これも誉めすぎ?)、そう思われても仕方ない。デュラブ産駒が大賞典で連に絡むとは非常に考えづらい・・・。
同じ4才馬で、菊花賞馬より注目を集めたのがトーホウルンルン。リキアイフルパワーの後を追うように、未勝利からの移籍から破竹の9連勝。一気の相手強化、距離延長で軽視したが、これで来るようであれば、次代はこの馬か。それも少しばかり寂しいが。菊花賞馬がいるのに、ねえ。
この日のレースは、逃げる馬が注目された。タマルファイターが行くようだったし、エムジーシューマも控えることをにおわせ、実際その展開になった。これが何とも凄いレースを作ったのだ。
大賞典といえば、超スローペース。しかし、タマルファイターはスローに落とさなかった。これは初めて見る光景だ。スムースなレースが繰りなされた。エムジーシューマは2番手で折り合うつもりだったはずが、ギャロップカルメン、後にチェクラインにまで絡まれ、これもスローを展開させなかった要因となった。エムジーシューマには気の毒な展開になったが、歴史は繰り返す。ヨシノキングもハナを叩かれ敗れ去ったのがこのレースなのだ。
リキアイフルパワーは、後方2番手。いつでも仕掛けられる体制でじっくり乗る。前が速いだけに、前年のような破壊的なレース運びではないが、このほうが持ち味が生きる。2周目正面、一気に仕掛け、3角ではすでに先頭に立っていた。いやはや、前年に劣らぬ破壊的な強さ。このまま楽に押し切り1着。2分57秒3という、レコードタイムを叩き出した。これは、レース展開が遅くならなかったためで、こういうレースが高崎のレベルアップにつながるものであると確信した。
2着は、リキアイフルパワーと同じく仕掛けたデルマキングオー。この馬、どうやら長距離にアドバンテージがあるようで、開設記念3着の力を見せた。その割には取りこぼしが多いが、1500Mだと距離不足と言うことか。つかみづらい馬だ。
3着が追い込んだメジロモネ。往年なら2着はあったろう。4着が逃げたタマルファイター。これは健闘だろう。逃げ潰れで何らおかしくない展開だ。今後、ますます楽しみ。5着エアーホースワン。中段から脚を伸ばしたようだが、全然見えなかった。見るべき点はなかったのが残念。辛かったエムジーシューマが6着。それでも、スーパーオッティの追い込みを許さなかった。
見ていて今年ほど面白かった大賞典もなかった。これは、大賞典=超スローの図式を破った歴史的なレースだったからだ。こういうレースをしないと、全体のレベルアップが望めないと思う。今後とも、ハイレベルの一千が増えることを大いに望んで、今年の観戦は終わったのだ。
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