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Johhny K Moritaka
2003.2.16 vol.10

会報『光臨』はいかがでしたか。現在は創刊号と2号までの掲載ですが、今後も適度なペースで更新していく予定ですので、お楽しみにお待ちくださいね。
光臨掲載記念スペシャル第2弾
バレンタインの手作りチョコは美味かった……そんな自慢は置いといて、先生が光臨の掲載をはじめようと考えられた動機というのか、僕は聞いていませんが、おそらく現在の世界情勢を憂慮されてのことだと思います。今現在は米英がイラクを攻撃するというだけの地域的な話題のように取り扱われていますが、もしそんなことになれば、ちょっとしたきっかけで第3次世界大戦へと発展していくかもしれないことは明白です。いくら小泉首相が「戦争になっても日本は戦わない」と言っても、実際に核ミサイルが飛んでくれば日本はあっけなく消滅し、それどころか世界が消滅するような愚かな争いになることは言うまでもありません。
掲示板の方でも「自分に何ができるか」ということが話題になっていますね。僕も自分のHP上で平和への呼びかけを繰り返したりしながら、いつもそのことが頭にありますが、先日家の隣の土手を歩いていて、ふと捨てられた弁当箱が目に入ったのです。いつもだったら、そのまま通り過ぎるのですが、そこにはご丁寧にビニール袋、空き缶、箸まで転がっていて、あまり見事に一式揃っているので、思わず拾ってしまいました。
そのままゴミ箱まで歩いていると所々にゴミが落ちています。タバコの空き箱、ペットボトル……ゴミ箱に着いたときにはゴミが両手にいっぱいになっていました。ゴミを捨てて振り返ると、暖かな日を受けた土手が何かしら光を放っているようで、普段はそんなことをしない僕でも清々しい気持ちになりました。
それから数日後のことです。道路をチャリで走っていて、ふとツツジの植え込みに目が行きました。あるわあるわ。一直線に長く続く植え込みの中がゴミのオンパレードです。土手の比ではありません。「誰かがゴミを片づけても、こころない者がまた捨てていく。いたちごっこなのかな」と寂しく思いました。
そんなこころの声をどなたか聞いてくれてたようです。「そんなことはない」というようなTV番組が放送されていました。それはブロークン・ウィンドウズ理論と言うのだそうです。車をそのまま放置していても何も起こらないが、窓を壊しておくと次々に物が盗まれ、最後には破壊されるということなのですが、要は、小さな犯罪が大きな犯罪を誘発するということなのだそうです。
近年、犯罪都市と言われるニューヨークがこの理論を逆手にとって、町の落書きを消し、信号無視や空き缶ポイ捨てといった軽犯罪を厳しく取り締まるというプロジェクトを行ったところ、凶悪犯罪件数が3分の1に減少して、もう犯罪都市とは呼べないほどになったそうです。番組は最後にこう締めていました。「犯罪の抑制には、住民の協力が大切なのだ。落ちているゴミを拾うだけで犯罪は減るのだ」と。
これを見て「ああ、そうか」と教えられました。土手のゴミも捨てられているから、次々と捨てられるので、捨てられ始めたときにそのゴミを拾っておけば、よほど悪気のあるひとでなければ「ここには捨てられないな」という意識が働いて、その土手はきれいなままでいられるのです。その次には「こんなきれいな土手では罪を犯せない」という意識にまで結びついていくのです。いたちごっこではなかったのだと安心するとともに、うれしくなりました。
僕が土手でゴミを拾っておくことで、犯罪が減る。この土手で犯罪が減れば、東京で犯罪が減るのでしょう。そしてそれは日本、世界へと波及するかもしれない。戦争もなくなるかもしれない――それはちょっと飛躍しすぎかもしれませんが、これも平和のために自分にできることだと気づきました。
だから、皆さんにゴミを拾ってくださいと言うわけではないのです。僕自身、いつも土手に出ているわけでもないし。ただ、これからは土手を散歩していてゴミが落ちていたら、拾うだろうなと思います。これを読んでくださった方も、そんな気になってくれれば勿論うれしいですが、それより自分の平和への貢献を考える機縁にしていただければと思ったのです。また東京に遊びに来てくれた眠り姫さんの呼びかけに応えて。
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