書名:地の日天の海(上)
著者:内田康夫
発行所:角川書店
発行日:2008/6/30
定価:1,600円+税
書名:地の日天の海(下)
著者:内田康夫
発行所:角川書店
発行日:2008/6/30
定価:1,600円+税
※初出 日本経済新聞(夕刊)2006年7月~2007年8月
ミステリー作家初の歴史小説です。若き日の天海大僧正(随風)が観た信長、光秀、そして秀吉。従来の見方とは違った点がいろいろと散りばめられている。ただ物語の語り部としては少しお粗末。歴史小説はやっぱり内田康夫には似合わない。そんな感じがする。物語の展開の仕方が平凡すぎる。ミステリーでは会話を駆使して物語りを転換しているが、この小説では説明が多すぎる。また山谷が少ない。太閤記などを知っている人が読むにはちょっと退屈な所もあります。やっぱり内田康夫であればもう少し謎解き調で筆を進めて欲しかった。
会津芦名家の重臣・船木一族の嫡男として生まれた兵太郎は将来を嘱望されていたが、自らの出生の秘密と争い事に嫌気がさして出家を宣言、随風と名を改めた。彼こそ後に徳川家康の懐刀として重用された黒衣の宰相・天海の若き姿である。
『地の日 天の海』7つの新説
1.秀吉の出自は商人だから天下がとれた!
2.桶狭間の戦いは奇襲ではなかった!
3.光秀が重用されたのは、妹が信長の側室だった!
4.暗愚ではなかった足利義昭の権謀術数。
5.光秀は6月2日に必ず本能寺の変を起こさねばならなかった!
6.秀吉が奇跡の中国大返しをできた真の理由とは?
7.本能寺の変が失敗しても信長は滅びる運命にあった!