書名:経清記
著者:江宮 隆之
発行所:新人物往来社
発行年月日:1993/11/20
ページ:211頁
定価:1456円+税
藤原経清の「経清記」と清原清衡の「清衡記」の2編が描かれている。奥州藤原氏の祖といわれている藤原経清、亘理地方を治める土着性の強い地方豪族とも言われていますが、京都の朝廷にも勤めていた貴族との説もあります。経清と阿倍頼良の娘との間に生まれたされる清衡の二人の生き様を浮彫にしている。「炎立つ」と比べるとあっさりと綴っている。
江宮 隆之
1948年、山梨県生まれ。山梨日日新聞記者を経て、作家活動に入る。89年、奥州藤原氏の祖・藤原経清の武勇と苦悩を描いた『経清記』にて、第13回歴史文学賞を受賞しデビュー。95年、小説『白磁の人』が第8回中村星湖文学賞受賞、全国読書感想文コンクール高校の部課題図書、高校生必読図書に選定。他に、『凍てる指』『政治的良心に従います 石橋湛山の生涯』など。真田幸村』『直江兼続』『小西行長』など戦国武将ものも多く手がける。最新刊は『天下の雨敬、明治を拓く~鉄道王 雨宮敬次郎の生涯』(河出書房新社)。