|
|
商品名
|
海賊盤 / ブートレッグ |
製造元
|
色々 |
定価
|
色々 |
購入場所等
|
西新宿・名古屋 etc
|
コメント
|
新宿西口を出て新宿大ガードの交差点を渡り、小滝橋通りを歩いていくとそこかしこにバンド名、アーティスト名が書かれた立て看板が目につくようになってくる。
看板が示す雑居ビルの二階やマンションの一室に一歩足を踏み込めばそこにはファンなら目が点になるようなお宝の音源や映像を収めたビデオ、DVDが棚一杯にギッシリという光景が目に飛び込んできて初心者なら卒倒モノである。また店の壁などに目をやれば前述したブートレッグをコレクションしているアーティストはもとより、ライヴやプロモーションで日本を訪れたミュージシャンのサイン、来店時の写真、はたまたどうやって入手したのかゴールドディスクなどが飾ってあり、それをじっくり観察するだけでも時を経つのを忘れる程である。いかにアーティストがこの街がお気に入りなのかそれだけでも判るだろう。
しかし最近ではネットでの通信販売が盛んになったこともあり、”ブートレッグ西新宿一極集中”という構図も薄れ地方の専門店でも徐々に買いやすい状況となってきているようだ。然も業者から予告された発売日とほぼ同時期に地方でも入手出来るという一昔では考えられないような事も起きている。
これは流通機構の簡素化、敏速化がもっとも大きく作用しているのだろうが噂では
全国リリースにはかって裏本、裏ビデオの配巻に大きな役割を果たした通称”カバン屋”が流通経路を開拓した為とも言われている。西新宿の反対側、新宿東口方面には世界一の歓楽街、歌舞伎町が位置している。歌舞伎町と言えば風俗街であると同時に日本最大の裏本、裏ビデオ、裏DVDらアンダーグランドカルチャーの発信地。 ある意味、アンダーグランドカルチャーであるブートレッグが”カバン屋”の手で全国に運ばれていっても不思議ではないと言えるだろう。
なんとも意外な共通項を見いだせて非常に興味深い。
長々と書いてきたが私はいわゆる「ブートレッグコレクター」ではない。
せいぜい自分が参加したライヴの記録、思い出作り等々の為に購入するだけで所有数も多くはない(値段が高すぎて頻繁に購入出来ないというのもあるが(笑))。
小田和正の歌でないが「あの日、あの時、あの場所で」のライヴは一生に一度、タイムマシンでもない限り二度と体験出来るものではない。そんなROCKファンな私の想いを繋いでくれるのがこのブートレッグ=海賊盤という訳である。
ただ熱心なファンには有り難いこれらブートレッグであるが いかんせん値段がオフィシャル・アルバムなどに比べ割高なのは非常に痛い。それに最近は注意すればほとんどないが購入したはいいが演奏がほとんど聞こえない(見えない)などのshitな代物を掴まされる事もあるというのは腹立たしいばかりだ。人の音源を勝手にコピーして不当な高い値段で売りつけるなんていうのは普通の感覚では許し難い事なのだがそこはそれ、好きになったものの弱みと言うか、なんとも痛し痒しというのが正直な気持ちではある(苦笑)。
ただ西新宿をここ何年か通ってみての感想としてこの街も一時の盛況に
翳りが見え、随分とブートレッグを専門に扱う店も減少、
時を同じくして某専門誌も廃刊と不況に強い「マニア向けの殿様商売」も今や成り立たなくなっているのはある意味、この国の経済状況の縮図でもあるのかもしれないと思えた程であった。
−と今回は硬派なスタイルで語ってみました(笑)
|
|
|
|
|
|