高松宮記念

(2000年3月26日 中京競馬場 芝1,200m)

 

(ごくごくかんたんなレースの説明)

 前身は1967年に第1回が行われた「中京大賞典」。そのレースが、中京競馬場改修後の竣工式に高松宮宣仁親王夫妻が来訪したのをきっかけに「高松宮杯」の下賜が実現したことを契機に、1971年に第1回「高松宮杯」と改称されて実施されるようになった。第1回の優勝馬はシュンサクオー(騎手:飯田明弘)。1番人気の天皇賞馬メジロムサシは、61kgの斤量が応えたのか、直線シュンサクオーを捕らえきれずに2着に敗れた。
 その後、一貫して距離2,000mで行われてきたが、「春に1,200mのGTレースを」という声に応えて、ローカル重賞唯一のGUだったこのレースが距離1,200mに短縮されGTに昇格することになった。昇格元年の1996年のレースは、何といってもナリタブライアンの参戦が話題となった。大久保正陽調教師から高松宮杯出走を聞かされた武豊が「あのレース、今年から1,200mになったんですよ」と聞き返したというエピソードは有名。レースでは、名スプリンターとして知られたニホンピロウイナーの娘フラワーパーク(騎手:田原成貴)がコースレコードで優勝。ナリタブライアンは4着に敗れた。結局、ブライアンにとってこのレースが現役最後のレースとなった。一方、フラワーパークは年末のスプリンターズステークスも制し、その年の最優秀短距離馬に輝いた。
 1998年から名称が「高松宮記念」と改称されて今日に至る。そして今年、JRAの大幅な番組変更に伴い、開催時期が第1回中京8日目、3月最終週へと変更された。ステップレースのシルクロードステークス、阪急杯もそれぞれ施行時期が繰り上げられ、阪急杯はハンデ戦から別定戦へと変更になった。ただ、本番から中3週のステップレースが坂のある阪神競馬場で行われる阪急杯へと変わったことによって、その結果が平坦小回りの中京競馬場で行われるこのレースに必ずしも直結しないのではないかとみる見方もある。
 昨年は、8勝のうち7勝を1,200mのレースで稼いだ「1,200m巧者」のマサラッキ(騎手:藤田伸二)が勝利を収め、悲願のGT制覇を果たした。前年にフランスGTモーリス・ド・ギース賞を制したシーキングザパールは2着。ちなみに、GT昇格後の連対馬8頭は、フラワーパーク以外の7頭は全て外国産馬。

(過去10年間の勝ち馬)

年度 優 勝 馬 性別・
年齢
重量 騎 手 人気 タイム 馬場
状態
1990 バンブーメモリー 牡6 59 武豊 1.59.4
1991 ダイタクヘリオス 牡5 58 加用正 1.59.4
1992 ミスタースペイン 牡5 57 石橋守 2.00.6 稍重
1993 ロンシャンボーイ 牡5 57 清山宏明 R1.59.0
1994 ナイスネイチャ 牡7 58 松永昌博 2.00.7
1995 マチカネタンホイザ 牡7 58 柴田善臣 2.02.6
1996 フラワーパーク 牝5 55 田原成貴 R1.07.4
1997 シンコウキング 牡7 57 岡部幸雄 1.08.0
1998 シンコウフォレスト 牡6 57 四位洋文 1.09.1 稍重
1999 マサラッキ 牡7 57 藤田伸二 1.08.0

  ★タイムの「R」はレコード
  ★1995年まではGU・芝2,000m。

 

(Ryuの予想)

   ◎ 16.ブラックホーク
   ○ 5.アグネスワールド
   ▲ 15.マイネルラヴ
   △ 12.スギノハヤカゼ
   △ 3.ブロードアピール

 ここはブラックホークで仕方がないんじゃないかな。何1つとして不安要素が見つからないもんね。あ、1つだけあったぞ。ヤネが時々信じられないようなポカしでかすことがあることくらい。まあ、そんなのが唯一の不安材料だってぐらい、ブラックホークに死角らしい死角は見当たらない。ブラックホークが負けるとき、それは「勝った相手がブラックホーク以上に状態がよく、かつ展開がハマったとき」に限定されるでしょうな。軸としては信頼性抜群でしょう。
 その「ブラックホーク以上」が期待される1番手は、やっぱりアグネスワールドになるでしょう。でも…どうなんだろ。確かに、スプリンターズステークスが行われる中山と違って「平坦小回り」の中京ならアグネスワールドの逆転も十分ありえそうなんだけど、外傷で阪急杯を回避してぶっつけになってしまったのが不安なんだよね。僕としては、最初はアグネスワールドを▲にまで評価を下げるつもりだった。
 でも、でもよ、ウマの持つ総合力で今現在のブラックホークを逆転できる可能性あるのって、はっきり言ってアグネスワールドだけなんじゃないの? 痩せても枯れてもフランスGT馬。ましてや、痩せてもなければ枯れてもいない((C)よしだみほ)。5着に終わった昨年とは比較できないくらいウマが成長しているのではないでしょうか。お、そういや、5着に終わった昨年って、鞍上は「時々信じられないようなポカしでかす」現ブラックホークの主戦だったな。その点、武豊なら心配ご無用でしょう。僕が最後の最後でアグネスワールドを○に押し上げた最大の要素が武豊といっても過言ではありません。よって、最近僕がよく取っている作戦「軸ツートップ」の一角にしたいと思います。万が一にも「ブラックホーク3着」なんてならないとも限らないし。アグネスワールドのスプリンターとしての資質を買いましょう。
 さて、相手探し。筆頭に挙げられる▲は、やっぱりマイネルラヴでしょうな。状態はいいらしいです。前走は道悪と59kgがこたえたのでしょう。しかし、先行力はスプリンターズステークスで証明済です。「先行有利」が予想される今回のレースでははずせません。追って直線最後に「くじけるぞ、もうだめだ、フニャラー」とばかりにくじけるレースがこれまで多かったのですが、直線短い中京なら案外最後もっちゃうかもしれません。
 次に抜擢したのは、スギノハヤカゼ。随分長いこと休養が続きましたが、1年8か月ぶりの実戦となった前走の阪急杯には驚かされました。出遅れにもかかわらず4着。97年スプリンターズステークスでタイキシャトルの2着に入ったこともある実力は錆びついてはいなかった、ってことなのでしょう。叩いて2戦目、しかも平坦コースに変わるし(このウマはむしろ京都、中京で良績を残している)、馬場もパンパンの良馬場でやれそう、とプラス材料ばかりです。8歳馬ですが、あえて買ってみたいと思います。ただ、連絡みするには中盤ちょい前辺りにポジショニングすることが条件になりそうなんですけど…。
 その他の相手として考えていたのは、ブロードアピールとタイキダイヤ。取捨選択に悩んだ結果、ブロードアピールは残し、タイキダイヤは消し、としました。ブロードアピールは、前走シルクロードステークスの内容を評価。あの追い込みの脚には魅力を感じてしまいます。直線短い中京に一抹の不安もあるのですが…ハマればやってくれるはずです。一方のタイキダイヤ、こりゃ「人気になりすぎ」ってやつではないでしょうか。クリスタルカップの勝ち馬だっていっても、4歳同士でのことでしょ。このウマ、まだ古馬の一線級との対戦を見てはいないので、買いかぶりすぎは禁物だと思います。
 人気になっているキングヘイローも消し。理由は、展開が向かないと思うから。いかに前々走でオニのような脚を披露したとはいっても、あの位置取りからでは届かないでしょう。今回も「…まあ、強い内容は見せてくれたけどね」で終わってしまいそうな予感が…。いや、待てよ、日刊スポーツ紙上で柴田善臣騎手が「小回りの中京コースだけに、ポイントとなるのは前半の位置取りだろう」と書いてたな。そこんとこ押さえたうえで乗られたら…このウマにも浮かぶ瀬はありそうな気もするんだけど。ま、5−16なんて本線に据えちゃったらそんなに多くのウマは買えないから、今回は消しちゃっときましょう。来たら諦めます。あと、買わないけど気になるのが、トキオパーフェクト。これまでは「逃げてはツブれ」を繰り返してきた同馬ですが、前々走の銀嶺ステークスで後ろで控える競馬をして勝てたのは収穫だと思います。脚質の幅が広がり、鞍上が岡部さんとあっては、ちょっと気になるところです。買いませんけど。

(Ryuの買い目)

    (馬連)
    5−16 5,000円
    15−16 2,000円
    5−15 2,000円
    12−16 1,000円
    5−12 1,000円
    3−16 1,000円
    3−5 1,000円

   (合計) 13,000円

(レース結果)

   天候:曇 馬場状態:良 

順位 枠番 馬番 馬名 性別・
年齢
重量 騎手 人気 タイム・
着差
13 キングヘイロー 牡6 57 柴田善臣 1.08.6
ディヴァインライト 牡6 57 福永祐一 クビ
アグネスワールド 牡6 57 武豊 クビ
16 ブラックホーク 牡7 57 横山典弘 ハナ
トキオパーフェクト 牡6 57 岡部幸雄 1/2
12 スギノハヤカゼ 牡8 57 田島裕和 クビ
14 マイネルマックス 牡7 57 勝浦正樹 12 1/2
ブロードアピール 牝7 55 武幸四郎 ハナ
トロットスター 牡5 57 後藤浩輝 11 1/2
10 10 タイガーチャンプ 牡9 57 山田和広 16 3/4
11 ダイタクヤマト 牡7 57 高橋亮 13 ハナ
12 タイキダイヤ 牝5 55 四位洋文 アタマ
13 17 スピードスター 牡8 57 吉田稔 17
14 メジロダーリング 牝5 55 吉田豊 10 3/4
15 シンボリスウォード 牡6 57 橋本広喜 14 ハナ
16 15 マイネルラヴ 牡6 57 蛯名正義 2 1/2
17 11 ストーミーサンディ セン8 57 鹿戸雄一 15

  

   (単勝)13.1,270円
   (複勝)13.370円 7.530円 5.140円
   (枠連)4−7 8,300円
   (馬連)7−13 16,330円
   (ワイド)7−13 3,170円 5−13 760円 5−7 1,000円

 勝敗を分ける要素というのは、思わぬところに転がっているものなのですね。強い風の吹いていたこの日の中京競馬場。しかも、最後の直線では強い向かい風となっていたようで、予想した展開より上がりの時計がかかる馬場になってしまったようです。ということは「馬力のあるウマ」が有利だったみたいで…。いつもの高松宮記念と今年の高松宮記念では、ちょっとばかり「性格の違う」レースになってしまったようです。その証拠に、1、2着馬は2年前の皐月賞上位馬だったし。今年に限って言えば、「1,200mスペシャリスト万歳レース」にはならなかった、ということなのでしょう。
 それにしても、キングヘイロー…やられました。3コーナー手前で柴田善臣騎手が中団から前に動いたときには「あ、このヒト、やっぱり分かってるなあ…」と思ってヤな予感したのですが…してやられました。よくよく考えてみれば、わし、フェブラリーステークスの感想戦で「やっぱり芝の方がいいのかも。次走は高松宮記念の予定だそうで、そこでは好走が期待されるところです」って書いてるじゃないか。てめーの発言忘れるなって。悲願のGT制覇には、素直におめでとうと言いたいと思います。ダンシングブレーヴにグッバイヘイロー、これだけの両親を持つ世界的良血馬がGT0勝で終わるわけにはいかないですものね。
 2着のディヴァインライト、いまだに好走の原因が分かりません。1,200m向きのウマとも思えないし…。レース前も「なんでこのウマがこんなに穴人気になるのか分からない」って思ってたくらいだったし。まあ、強いてあげれば、内ラチ添いの経済コースを取れたことと、父サンデーサイレンス譲りの勝負根性が最後の競り合いに出た、ってところなのでしょうか。しかし、鞍上祐一は複雑な心境でしょうな。よりによって、たった1頭前にいたウマがかつてのお手馬とあっては。
 さて、A級戦犯2頭を。といっても、上位2頭とはさほどの着差ではなかったんですけど。まずアグネスワールド。武豊によると「左回りのコーナーワークが右ほどスムースじゃなかった」とのこと。2番手を楽に追走しているように見えたのですが、最後思ったほどは伸びませんでした。前半600mが33秒1というハイペースで前にいったのががこたえたのかもしれません。ただ、それで1着馬からクビ、クビの3着ですから、力はあるのでしょう。一方のブラックホーク、まったく敗因が分かりません。馬力もあるウマなのに、最後直線伸びてこないのは意外でした。久々の左回りが原因でしょうか。左回りの2勝は全て条件戦でしたし。ただ、これだけのウマですから、僅差とはいっても4着は不本意でしょう。海外遠征も白紙とか。安田記念までの立て直しに期待ですね。アグネスワールドと違って、マイルは距離もちそうだし。
 マイネルラヴは、あれだけ調教よかったのにレース本番がさっぱりなところをみると、「既にバーンアウトしてしまった」という疑惑が浮上してきます。陣営も大敗の原因がさっぱり分からないみたいですし。もう上がり目ないのかもしれません。スギノハヤカゼは、現状では6着はむしろよく頑張った方なのではないでしょうか。

(最終収支決算)

   (支出)−13,000円 + (収入)0円= (合計)−13,000円

   <今春の合計> −8,700円(1勝1敗)

 

  

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